人気ガールズグループaespaが新曲『Dirty Work』でカムバックする。
6月27日に公開される新シングル『Dirty Work』は、「溶鉱炉」のような熱気を予告しており、K-POPシーンはすでに熱を帯び始めている。
所属事務所SMエンターテインメントによると、aespaの新曲『Dirty Work』はHIP HOPダンス・トラックで、シンセベースとクールなボーカルメロディーラインが中心となっているという。aespa特有の主体的なメッセージも歌詞に込められている。
特にSMエンターテインメントはこの曲について、「溶鉱炉」という比喩を直接用いており、これまでaespaを象徴してきた「鉄の味」のイメージに変化を加えた作品となっている。
ティザー映像では、溶けた鉄が流れて『Dirty Work』のロゴが形成される様子が描かれ、楽曲がもつ強烈な温度感を視覚的に表現した。
パフォーマンスもより大胆になった。今回のシングルでは、メンバーごとの個性を活かしたダンスブレイクを導入。SMエンターテインメントは『Dirty Work』のパフォーマンスについて、「HIPで強烈な動作から、力を抜いた妖艶な雰囲気まで、コントラストが際立つ振付で構成されている」と説明した。
米アップルとのコラボで制作された先行公開パフォーマンスビデオでは、メンバーたちのダークかつパワフルなダンスが視線を奪った。
ビジュアルもこれまでの作品とは明確に異なる雰囲気を見せている。ティザーイメージからしてタトゥーやグリルズ(歯を覆う装飾用のアクセサリー)などを取り入れ、破格のスタイルに挑戦。カリナ、ウィンター、ジゼル、ニンニンの4人全員が従来よりも強烈なビジュアルで武装し、かつてない変身を図った。
今回のシングルには、アメリカの女性ラッパー、フロー・ミリ(Flo Milli)がフィーチャリングしたバージョンも収録されている。『Beef FloMix』や『Never Lose Me』などで注目を集めたフロー・ミリは、『Dirty Work』でも特有の鋭いラップを加え、aespaと挑発的なシナジー効果を生み出した。
フィジカル形態も実験的だ。aespaは『Dirty Work』のコンセプトに合わせ、太めのアクセサリーをモチーフにした「リングバージョン」の限定盤を発売する予定で、「結束」という意味を込め、ファンとの象徴的なつながりを意図した仕様となっている。
振り返れば、aespaは2024年、『Supernova』『Armageddon』『Whiplash』の3曲を立て続けにメガヒットさせ、各種授賞式で大賞を総なめにした。6月21日に開催された第34回ソウルミュージックアワードでも「ワールドベストアーティスト」を受賞し、デビュー以来最高の全盛期を迎えている。
aespaを担当する制作センター「ONE Production」のA&R担当者は「aespaの音楽的な方向性は、他のチームとは一線を画す個性、実験的で新しいサウンドへの挑戦に焦点を当てている」と語り、「歌詞もまた枠にとらわれず、自由でありながら主体性のあるメッセージを中心に伝えている」と説明した。
そして「世間が『aespaの音楽=鉄の味』と良い意味で定義してくれているが、『Dirty Work』でその流れを継ぐ新たなキーワードが生まれればうれしい」と述べた。
aespaの新曲『Dirty Work』は、6月27日13時に各音楽プラットフォームを通じて公開される予定だ。
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