「正直、反対もあった」それでも故キム・セロンさんを選んだ理由 『ギターマン』監督が語る“決断”

2025年05月21日 映画

キム・セロンさんの遺作となった映画の、キャスティングの経緯が明かされた。

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映画『ギターマン』(原題)のマスコミ試写会・記者会見が、本日(5月21日)、ソウルのロッテシネマ ワールドタワーで行われた。

『ギターマン』は、厳しい現実に直面しながらも、音楽と人とのつながりを通して希望を見出そうとする天才ギタリストの喪失と愛、そして旅路を描いた音楽映画。お金もなく放浪生活を送る主人公キチョル(演イ・ソンジョン)は、知人の紹介でバンド「ボルケーノ」にギタリストとして加入。キーボード担当のユジン(演キム・セロンさん)をはじめとするメンバーたちと寝食をともにしながら、再び人生に希望を見いだしていくという物語だ。

キム・セロンさん
(写真提供=OSEN)キム・セロンさん

なかでも注目されているのは、ユジン役を演じたキム・セロンさんの本作が遺作となった点。作品そのものだけでなく、彼女の演技に込められた思いにも関心が集まっている。

主演兼監督を務めたイ・ソンジョンは、この日のイベントでキム・セロンさんのキャスティング秘話を語った。

「当初はセロンさんではなく、別の俳優をキャスティングする方向で進んでいました。ただ、“一度だけでもセロンさんに会ってみては?”という声があり、お会いすることになったのですが、正直、周囲からは反対意見も多かったんです。撮影しても、問題が解決しなければ公開すらできないかもしれないという懸念があったからです」と振り返った。

それでも「ミーティング当日、彼女は脚本を隅々まで読み込んでいて、“ここをこう変えたい”“一緒に練習してみませんか”“スケジュールはどう調整しましょうか”などと、演技への情熱をストレートに伝えてくれました。その姿勢に心を打たれました」と語る。

イ・ソンジョン
(写真提供=OSEN)主演兼監督のイ・ソンジョン

さらに「正直、胸が痛みました。もっと良い作品にも出られる力を持っている子なのに、私の映画に対してあれだけの熱意を見せてくれて…。ありがたくもあり、同時に心配でもありました。でも、彼女の無邪気な笑顔を見たとき、“この子で行こう”と心に決めたんです」と明かした。

映画『ギターマン』は、5月30日より韓国で公開。

(記事提供=OSEN)

◇キム・セロンさん プロフィール

2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年の『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。2022年5月18日に免許取り消しレベルの泥酔状態で運転して事故を起こし、活動を自粛。2025年2月16日、24歳でこの世を去った。

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