日本では不倫疑惑の永野芽郁の今後が話題だが、韓国では未成年者との交際疑惑を否定している俳優キム・スヒョンが議論の中心にいる。
ついには、未成年者と交際していたとの情報を提供した者をキム・スヒョン側が襲撃したとの疑惑まで浮上したが、その事件については正式な届け出すらなされていないという主張が提起され、波紋が予想されている。
ある韓国メディアによると、アメリカ・ニューヨーク総領事館は「管轄区域内で、わが国民が在外韓国人に対して殺人未遂などの犯罪で逮捕された事実はない」とし、「現地の捜査機関から当該事件に関していかなる通知も受けていない」と明らかにした。
これに先立ち、YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」側は、記者会見を通じて「キム・スヒョンと故キム・セロンの未成年時代の交際について言及した情報提供者A氏が、5月1日、ニュージャージーで暴漢に襲撃された」とし、「首を9回刺されたのち病院に搬送され、暴漢は逮捕された」と主張したことがあった。
しかしその後、A氏が動画の中で「腕を負傷した」と発言を変え、診断書にも「右肩」と「左手」の刺創と記載されていたため、その主張の信憑性には大きな疑問が提起された。
これに対し、キム・スヒョン側は「A氏の録音ファイルはAIによって捏造された痕跡が明確であり、襲撃写真もインターネット上に出回っている画像であることが確認された」とし、「カロセロ研究所と情報提供者は実在しない事件をでっち上げ、キム・スヒョンを陥れようとしている」と強硬な対応の立場を示した。
それでも騒動の余波は、海外の広告業界にも波及している。
台湾メディア『三立新聞』は、キム・スヒョンがキム・セロンさん関連の疑惑によりイメージに打撃を受けたことで、現地での広告契約が次々と解除され、広告主3社が約1億2700万台湾ドル(約6億円)規模の損害賠償訴訟を準備中だと報じた。
そのなかでも台湾セブンイレブンは、単独ファンミーティングを含むイベントの全面中止により、約46億ウォン(約4億6000万円)の損失を被ったと伝えられている。キム・スヒョンは今年3月、台湾・高雄の桜祭りに招待されていたが、イベントの5日前に突然不参加を通知し、彼とコラボしたブランド製品の発売も中止された。
韓国国内でも状況は厳しい。
キム・スヒョンと広告契約を結んでいたA社およびB社は、最近、所属事務所ゴールドメダリストを相手取り、約30億ウォン(約3億円)台のモデル料返還および損害賠償請求訴訟を提起しており、他の企業も追加訴訟を検討中と伝えられている。
なお、故キム・セロンさんの遺族は、故人が未成年時代からキム・スヒョンが交際しており、生前に借金の返済を強要していたと主張している。
これに対してキム・スヒョン側は「全面的に虚偽事実」であるとし、遺族およびカロセロ研究所側を相手取って約120億ウォン(約12億円)規模の損害賠償請求訴訟を提起した状態だ。
(記事提供=OSEN)
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
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