韓国の歌手ハリムが、国家機関主催のイベントから突然出演キャンセルの通告を受けたことを明かし、物議を醸している。
ハリムは5月13日、自身のフェイスブックに長文の投稿を掲載し、「戒厳令の傷がまだ完全に癒えていないこの時期に、数日後に迫った国家機関主催の行事から、突然出演キャンセルの通告を受けた」と伝えた。
彼はその理由について、「昨年、広場で歌ったこと。それに続くインタビューなどが、誰かにとって不快だったようだ。罪深すぎて歌うことすら怖いのだろうか」と皮肉交じりに吐露した。
さらに、「申し訳なさそうに困っていた企画者の様子を見て、また罪のない現場スタッフのことも思い、大丈夫だと伝えた。しかし、自分と一緒に歌った仲間や後輩のためにも、こうした事態は正しくないと思い、この場に記しておく」と書き記した。
また、「南北の青少年交流に関する行事で、低い出演料にもかかわらず参加を決め、すでにポスターまで完成していた案件を、このような形で白紙に戻すというのは、また別の“ブラックリスト”のような誤解を招く結果になるのではないか。上層部はそれを理解しているだろうか」とし、「友人たちよ、こういう時こそ私たちは、愛と抵抗、そして自由を歌い続けよう」と呼びかけた。
ハリムは、昨年12月にソウル・光化門(クァンファムン)で開かれた、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の退陣を求める集会で舞台に立った経歴がある。
ハリムがフェイスブックに投稿した全文は以下の通り。
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戒厳の傷がまだ完全に癒えていないこの時期に、数日後に迫った国家機関主催の行事から突然出演キャンセルの通告を受けた。
理由は昨年、広場で歌を歌ったこと。それに続く騒がしいインタビューが、誰かにとって不快だったようだ。
そんなに罪が深いのか、歌が怖いのか。
申し訳なさそうで困り果てた企画者の様子を見て、また罪のない現場スタッフのことを思い、「大丈夫です」と伝えた。
しかし、自分と一緒に歌ってくれた仲間や後輩のためにも、こういうやり方は正しくないと思い、この場に記しておく。
南北の青少年交流に関する行事で、低い出演料にもかかわらず参加を決め、ポスターまで完成していた案件をこのように扱うのは、また別のブラックリストを連想させるような誤解を招くことになるのではないか。
友人たちよ。こんな時こそ、私たちは愛と抵抗、そして自由を歌い続けよう。
(記事提供=OSEN)
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