俳優キム・スヒョンの未成年交際疑惑などのスキャンダルの中、Disney+オリジナル『ノックオフ（Knock Off）』の今後に注目が集まっている。違約金の話も取り沙汰されるなか、Disney+は事実上の無期限延期という「公開保留」の立場を貫いている状況だ。
4月1日、Disney+の関係者は本サイト提携メディア『OSEN』の取材に対し、キム・スヒョン主演の『ノックオフ』について「公開保留」という既存の公式見解を維持していると述べた。違約金などに関しても「既存の公式見解以外にお伝えできることはない。現時点でそれ以外の変更はない」と説明している。
『ノックオフ』は1997年に起きたアジア通貨危機により失業者となり、違法のブランドコピービジネスに手を染めるようになった男が、業界でトップの地位を築いていく2000年代初頭を描いたドラマ。発表当初、主人公をキム・スヒョンが務め、危機を乗り越えて“ブランドコピーの王”へと成長する過程を描くことで期待を集めた。
Disney+の良作シリーズとして高く評価された『カジノ』のように、『ノックオフ』もシーズン1・2で制作され、2025年4月に公開が予定されていたが、キム・スヒョンの私生活にまつわるスキャンダルが影響し、公開が頓挫した形となっている。
先月、キム・スヒョンが、2月に亡くなったキム・セロンさんが未成年の頃から交際していたという疑惑が連日取り沙汰され、キム・スヒョンが主演を務める『ノックオフ』にも批判的な意見が。
その結果、最終段階に入っていた『ノックオフ』の撮影は中断され、Disney+は「公開スケジュールを全面的に保留する」と発表。事実上、無期限延期となり、作品の公開自体が不透明な状況となった。
一部では、違約金の可能性も指摘。現在まで『ノックオフ』の制作費は約600億ウォン（日本円＝約61億円）に達し、キム・スヒョンは1話あたり5億ウォン（約5100万円）、全18話で計90億ウォン（約9億2000万円）の出演料を受け取る予定だったとされている。
通常、違約金は出演料の2～3倍に設定されることが多いため、ネット上ではキム・スヒョンに課される違約金が少なくとも180億ウォン（約18億4000万円）、多ければ総制作費の3倍にあたる1800億ウォン（約184億円）になるのではという予測も出ている。
しかし、作品の実際の純制作費と、OTTプラットフォームが制作会社から作品の権利を購入する際の金額は異なる基準で設定されており、これまでに「数百億ウォン規模のブロックバスター作品」として報じられてきた制作費の多くは、OTTプラットフォームが制作会社からコンテンツの版権を購入した総額を指すことが一般的だ。
さらに、韓国のコンテンツにおいては、制作会社を通じてOTTと契約が結ばれるケースが多く、出演者であるキム・スヒョンがDisney+と直接契約を交わしていなかった可能性も否定できない。また、出演料の支払いも一括ではなく、撮影の進行に応じて分割・段階的に支払われることがある。このため、キム・スヒョンが実際に支払うことになる違約金の規模は、一般的な大衆の予想とは大きく異なる可能性があると業界関係者は見ている。
実際、『ノックオフ』はキム・スヒョンやチョ・ボアなど主役の一部シーンを除けば、事実上撮影の最終段階にあったとされ、作品が“お蔵入り”となることに伴う損失リスクも存在する。
今回の問題は、事実上キム・スヒョンの未成年をグルーミング（性的な目的のために子どもや若い人に優しく接し、信頼関係を築く行為）したということに焦点が当てられており、その疑惑に対する法的な判断に注目が集まっている状況だ。
キム・スヒョンは現在、暴露系YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」を中心にキム・セロンさんの遺族から“未成年グルーミング疑惑”を提起されている。しかしキム・スヒョンは、3月31日に記者会見を開き、「カロセロ研究所」に対し120億ウォン（約12億2600万円）の損害賠償を求める訴訟を起こす方針を明らかにし、疑惑を全面的に否定した。
それにもかかわらず「カロセロ研究所」はキム・セロンさんの遺族とともに追加映像の公開を予告しており、キム・スヒョンに対する批判世論は依然として収まらない状況だ。
（記事提供＝OSEN）
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』（KBS）で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇っている。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
■【キス写真】キム・スヒョン、突然この世を去った未成年と交際疑惑
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