韓国で地域イベントに出演した女性ユーチューバーに対し、女性弁護士が厳しい批判をして注目を集めている。
韓国中部・大田(テジョン)広域市の東区庁は2月12日、地域住民約500人を対象にしたイベント「ツヤンとともにする慈善バザー」を開催した。ツヤンはYouTubeチャンネル登録者数約1150万人を保有する大食い系の人気女性ユーチューバーだ。
東区庁は開催に際し、「チャンネル登録者数1150万人のツヤンが大田東区に来る」とし、大々的にイベントを宣伝していた。
これに対して不快感を示したのが、法務法人HWAN & Cに所属する女性弁護士のキム・ソヨン氏だ。
キム弁護士は同日、自身のSNSを通じて「東区庁はなぜこんな子(ツヤン)を呼んでイベントをしたのか(わからない)」とし、「この子に地方自治体のお金でどれだけお金がかかったのか、情報公開請求をしてみなければならない」と批判した。
また、キム弁護士はツヤンを「議論が多い人物」とし、「子どもたちの教育上でも良くないが、まともに調べもせず、ただインフルエンサーという理由で市民の税金を使うのであれば、当該の地方自治体長は叱責を受けなければならない」と指摘していた。
なお、ツヤンは昨年7月、元所属事務所の代表で元恋人だったA氏から約5年間、暴行や脅迫などを受けていたことを暴露した。
この過程で、複数人のサイバーレッカー(社会的イシューを繋ぎ合わせて悪質な捏造を行うユーチューバーやインフルエンサー)が、元恋人との過去の出来事など私生活をネタにツヤンを脅迫し、数千万ウォンを恐喝した疑惑が明らかになった。
ただ、ツヤンがA氏を相手に性的暴行、暴行常習脅迫、常習傷害、恐喝(未遂罪含む)、強要(未遂罪含む)、通信媒体利用淫乱などの疑いで刑事告訴を進めていたなか、A氏は事件進行中に“極端な選択”で突然この世を去ったという。このため、ツヤンのA氏に対する刑事告訴は最終的に不送致、公訴権なしで終結した。
そして、ツヤンを脅迫・恐喝したユーチューバーのクジェヨク(本名イ・ジュンヒ)に対しては、2月10日に検察が懲役4年を求刑。同じくツヤンを脅迫した弁護士のチェ氏には懲役5年、その他ユーチューバーの朱雀鑑別士(本名チョン・グクジン)には懲役3年、カラキュラ(本名イ・セウク)には懲役2年、クロコダイル(本名チェ・イルファン)には懲役1年を求刑した。同人物らに対する1審宣告は2月20日を予定している。
◇ツヤン(Tzuyang)プロフィール
1997年4月25日生まれ、本名パク・ジョンウォン。2018年頃からユーチューバーとして活動。見た目とはギャップのある“大食い”動画で愛され、YouTubeチャンネル登録者数は1140万人(2025年1月現在)に上る。韓国ギャラップ社が2024年6月に発表した「韓国人が最も好きなユーチューバー」で1位を獲得しており、テレビ番組やCMにも出演して活躍。ゲームグラフィック&漫画アニメーション学科を卒業しており、絵がとても上手い。
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