制作費を騙し取った疑いで訴えられた作曲家・歌手のユ・ジェファンが不送致処分となった。
複数の韓国メディアは1月20日、ソウル江西(カンソ)警察署が詐欺の疑いで23人から団体提訴されたユ・ジェファンに嫌疑なしの決定を下したと報道。警察は、ユ・ジェファンに曲を制作する意思や能力がなかったと判断する証拠が不十分だったとしている。
告訴人たちは昨年8月12日、「ユ・ジェファンが作曲の代金を受け取っても実行する意思や能力がなかったにもかかわらず、23人から計5500万ウォン(約590万円)余りを受け取った」として詐欺疑惑で告訴。
詐欺疑惑が明るみになると、ユ・ジェファンは当時、「自分の不手際」として「個人的な出来事は重複し、その上で健康異常があったことは事実だ。だが、故意に金銭的被害を与えようとしたわけではない」と釈明していた。
ユ・ジェファンは不送致決定後、あるメディアのインタビューで、「良かったとは全く思わない。ただ、誤解は解いたなという気持ち」として、「良いことをしようと始めたが、誤解が広まることになり、とても残念だった。とても大変な時間でもあったし、それなりに頑張った結果がこのようになり、残念でもある」と話した。
また、「製作費を受け取ったわけではない。私の子供のような曲を差し上げるのに、作曲費や編曲費も受け取らず、純粋に製作費だけ受け取って良い気持ちで始めたことだ」「最初に130万ウォン(約14万円)を受け取ったのは、それで曲を十分に作れると考えたためだった。ところが、そうするうちにセッション費も上がり、製作費が150万ウォン(約16万円)になり、180万ウォン(約19万円)、後には200万ウォン(約21万円)になる。制作費がこんなに上がるとは知らず、130万ウォンだけもらって始めたのが間違いだった」と話した。
そして近況については、「何もできずに家で仕事をしている。母親が亡くなってから4カ月しか経っておらず、精神的にとても大変で事実上引きこもり生活中だ。“極端な選択”も試みた。そのため、しばらく精神病院に入院もした。そうするうちに母親まで亡くなると、日常的な生活がほとんど不可能なほど大変な時間を過ごした。生活苦も経験しながら大変だった。現在は破産状態でもある」と明らかにした。
続いて、「今回のような出来事を体験したが、それでも音楽をやってきた人間なので、音楽で返さなければならないような気がしている。難しいが、再び鍵盤を弾いてみようと考えている」と付け加えている。
(記事提供=OSEN)
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