日本でも大ヒットした韓国ドラマ『愛の不時着』(19)の宝塚ミュージカルに韓国メディアも注目している。
創立110周年の歴史を誇る宝塚歌劇団が韓国ドラマをミュージカル化するのは、2009年の『太王四神記』(07)以来、今回が2度目となる。11月30日~12月15日に東京建物 Brillia HALLで、12月22日~28日に梅田芸術劇場メインホールで行われる。特に、全18回の東京公演はすでに全席完売になっているほど期待値は高い。
今回の『愛の不時着』ミュージカルは、雪組の新トップコンビのお披露目公演として上演される。ヒョンビンが演じた北朝鮮の軍人「リ・ジョンヒョク」を朝美絢が、そしてソン・イェジンが演じたヒロイン「ユン・セリ」を夢白あやが担当する。
全員が女性団員で構成された宝塚でのミュージカル化ということもあり、韓国では少々驚きを持って報じられている。韓国のポータルサイトNAVERには、「ドラマ『愛の不時着』110年の伝統を誇る日本女性歌劇で再誕生」(『ソウル経済』)、「ヒョンビン役を女優が…『愛の不時着』日本の女性歌劇で再誕生、全席売り切れ」(『OSEN』)、「ヒョンビン役も女優が演じる『愛の不時着』日本女性歌劇で再誕生、グローバル波及力」(『Newsen』)などの見出しが並んでいる。
なお、2019年に韓国tvNとNetflixで全世界配信された『愛の不時着』は、日本で計72週にわたってNetflix TV部門TOP10にランクインするなど、韓流ブームの再来と言える人気を集めた。今年1月に韓国コンテンツ振興院が発刊した「2023 K-コンテンツ海外進出現況調査」では、『冬のソナタ』(02)と並んで日本人が最もよく見る韓国ドラマに挙げられたほどだ。
◇ヒョンビン プロフィール
1982年9月25日生まれ。本名キム・テピョン。2003年にドラマ『ボディガード』でデビューし、2005年の『私の名前はキム・サムスン』で大ブレイク。その後もドラマ『シークレット・ガーデン』『ジキルとハイドに恋した私』『アルハンブラ宮殿の思い出』、映画『コンフィデンシャル/共助』『ザ・ネゴシエーション』など、ジャンルを問わない多彩な作品で説得力のある演技を披露した。2019年に韓国で放送された主演ドラマ『愛の不時着』がNetflixで配信されると、日本をはじめとした世界各国で大ブームに。
◇ソン・イェジン プロフィール
1982年1月11日生まれ。化粧品のCMモデルとして1999年にデビュー。2001年のドラマ『おいしいプロポーズ』の主演に抜擢され、以降はドラマ『夏の香り』、映画『ラブストーリー』など数多くの作品に出演。日本では、映画『私の頭の中の消しゴム』で知名度を上げた。2020年、ヒョンビンと共演したドラマ『愛の不時着』で好演。2021年1月にヒョンビンとの交際を認め、2022年3月に結婚式を挙げた。同年11月には男児を出産した。
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