韓国ドラマに変化あり…「迷惑なヒロイン」が姿を消した?

2020年03月19日 話題 #韓国ドラマ

登場人物に迷惑をかけてしまう、受け身型のヒロインが流行っていた韓国。

ところが、最近のドラマや映画ではすっかり見かけなくなり、「ガールクラッシュ」(同性も思わず惚れてしまうような魅力を持つ女性)や「ジェンダーフリー」(なるべく性別を区分しない)などのキャラクターが一般的になりつつある。

【注目】韓国ドラマに増え続ける“ガールクラッシュな女性キャラ”

韓国で現在放送中のドラマ『ハイエナ』で女優キム・ヘスが務めるチョン・クムジャは、リーダーシップがあり野望に満ちたキャラクターだ。

勝つためには手段を選ばず、弁護士として成功を追い求める人物で、従来の女性主人公が持っていたイメージを塗り替えている。

チョン・クムジャの秘書イ・ジウン(演者オ・ギョンファ)も、今までにないキャラクターだ。ショートカットにめがねというリラックスした格好。迅速かつ完璧な仕事ぶりでチョン・クムジャの心強い協力者となっている。

(写真=SBS)上からキム・ヘス、オ・ギョンファ

ドラマ『誰も知らない』(原題)では、女優キム・ソヒョンがベテラン刑事チャ・ヨンジン役に挑戦し、カリスマ性あふれる姿を見せている。

公開予定の映画『CALL』では、主に男性俳優たちが演じてきた連続殺人鬼役をチョン・ジョンソが務めており、韓国で2月に公開された映画『正直な候補』(原題)の主演女優ラ・ミランも、男性俳優たちが演じることの多かった国会議員役を演じ切った。

(写真提供=SBS、NEW)上からキム・ソヒョン、チョン・ジョンソ

人気ドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』でイ・ジュヨンが演じるマ・ヒョニはトランスジェンダーという特殊な設定。

今までのドラマでは見られなかったキャラクターだが、堂々と世間に立ち向かう姿でキャラクターの多様化を見せつけている。

ファッション誌『marie claire KOREA』が2018年から行っている「ジェンダーフリー・プロジェクト」も、性別を超えて俳優そのものにスポットを当て、根強い支持を得ている。

女優たちが映画や演劇の中で男性キャラクターを演じる様子を映した映像は、女優たちが役の限界を超えて多様な演技力を見せていると好評。これまでムン・ソリ、キム・ダミ、チャン・ヨンナムらが参加し、今年はイ・ジュヨン、キム・ヒャンギ、ペ・ヘソン、イ・ソル、ジン・ソヨンらが加わった。

(写真=『marie claire KOREA』のYouTubeチャンネル)「ジェンダーフリー・プロジェクト」より

このように、作品のキャラクターが“性別”という枠を飛び越えている。何の変哲もないキャラクターにうんざりしている視聴者が多い上に、ドラマや映画の主な消費者が女性であるため、多くの支持が集まる格好だ。

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