【全文】故ク・ハラの実兄、遺産分割をめぐる立場表明「ハラを捨てた母、相続放棄すべき」

2020年03月13日 話題 #KARA

故ク・ハラの実兄ク氏が、法定代理人を通じて実母との遺産分割調停に関する立場を明かした。

法務法人Sに所属するノ・ジョンオン弁護士は3月12日、「最近、本訴訟に関するお問い合わせが多い」とし、法定代理人として立場を伝えた。

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「故ク・ハラさんが9歳のころに家出をした実母は、約20年間音信不通だった。その間、兄のクさんをはじめ、家族が母親の役割を担い、家族の献身的なサポートのもとでハラさんが芸能界にデビューした。ハラさんは生前、自分を捨てた母親への怒りと空虚を頻繁に吐露していたし、そのトラウマによる精神的な苦痛が昨年の悲劇に大きな影響を与えたことも否定できない」

また、「ハラさんの実父は、自身の相続分の寄与分をハラさんの兄に全て譲渡している。昨年の葬式後、ハラさんが残した不動産問題を解決するために実母に連絡をするも繋がらず、いきなり実母側の弁護士らが訪ねてきて不動産売却代金の半分を要求した。そのような無理な要求に兄のクさんは大きな衝撃を受けている」と明かしている。

以下、法定代理人による公式立場全文。

(写真=写真共同取材団)故ク・ハラ

こんにちは。故ク・ハラさんの兄の遺産分割調停を担当している法務法人Sのノ・ジョンオン弁護士です。

最近、本訴訟に関するお問い合わせが多いため、兄のクさんの法定代理人として立場をお伝えします。

ハラさんの実母ソン氏は、ハラさんが9歳の頃に家出をし、約20年間音信不通でした。

その間、母親の空席を兄のクさんを筆頭に家族が担い、家族の献身的なサポートのもとでハラさんが芸能界デビューを果たすことができたのです。

ハラさんは生前、自分を捨てた母親への怒りと空虚を頻繁に吐露しており、そのトラウマによる精神的な苦痛が昨年の悲劇に大きな影響を与えたことを否定できません。

このような事情を誰よりも知っていたハラさんの父は、自分を責めながらハラさんの兄に自身の相続分と寄与分を全て譲渡しました。

ハラさんの兄は昨年11月、ハラさんの葬式が終わってからハラさんが生前に売却した不動産問題を処理するために実母に電話をしましたが、繋がりませんでした。

ところが、ハラさんの兄が残金や登記問題などを処理していたところ、突然母親側の弁護士たちが訪ねてきてハラさんの不動産売却代金の半分を要求しました。兄のクさんはハラさんが生前になんの役割もはたしていなかった母親が、とんでもない無理な要求をすることにあまりにも大きな衝撃を受け、母親を相手に今回の遺産分割調停を申し立てることとなりました。

現行法上、実母が自分の相続分を持てないようにする制度として、民法上の寄与分制度と継承欠格制度があります。

しかし、民法上寄与制度(共同相続人のうち、相当期間同居および看護、その他の方法で被相続人を特別扶養したり、被相続人の財産維持または増加に寄与した者がいる場合、相続分算定において寄与分を加算する制度)は、裁判所が厳格な要件の下で限定的に認めており、継承欠格制度もその事由として家族殺害、遺言のねつ造など、非常に限られているため、親が長期間子供を捨てた場合も欠格事由に該当するかは疑問が残る状況です。

実はこのように子供を捨てた親が遺産相続のために突如現れ、争いが発生するのは珍しくありません。「天安沈没事件」や「セウォル号沈没事故」のときも、子供を捨てて逃げた親が突然現れて死亡補償金を要求するという、耳を疑うようなことが起こりました。

ハラさんの兄と僕たちは、今回の事件を正しい方向に解決し、このような悲劇が再発しないように、立法請願など、多角的の解決策を模索しています。韓国社会にこのような悲劇が繰り返されないよう、そして社会をより望ましい方向に発展させていけるよう、皆様の多くの関心と声援をお願い申し上げます。

改めて、多くの方々から愛されたハラさんが、来世では悲しまずに幸せになれますように心から願います。ありがとうございます。

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