特別な成長だ。11カ月間のワールドツアーを終えて帰ってきたIVE(アイヴ)は、ビジュアル、スター性、そしてライブの実力まで兼ね備えている。
名実共に、敵なしの第4世代を代表するガールズグループとなった。
そもそもIVEはデビュー時からトップに立った。シンドローム級の人気を博したが、そこに安住しなかった。初のワールドツアーを行い、練習に練習を重ねた。それでも実力を十分に認められなかった。
ウォニョンを筆頭にした、お人形のようなビジュアルとイメージがあったため、実力が隠れがちだったのだ。しかし長い努力の末に結実が訪れ、ライブの実力まで認められている。
IVEは9月4、5日の2日間、日本の東京ドームでは初のワールドツアー「SHOW WHAT I HAVE」のアンコール公演が行われた。2023年10月から行われたワールドツアーの最後の舞台を、すべての歌手の「夢の舞台」と呼ばれる東京ドームで飾ったのだ。
平日の公演であるにもかかわらず、視野制限席を含めて全席売り切れを記録。両日間で9万5800人の観客を集め、ワールドツアーを締めくくった。この公演でIVEは、約23曲のセットリストをバンドのライブ舞台で披露した。
不安は感じられなかった。向上した実力のおかげだ。
東京でのコンサートだけではない。以前からライブの実力が目立った。8月にはアメリカの音楽フェスティバル「ロラパルーザ・シカゴ」のステージに立ち、11曲をオールバンド演奏に合わせて消化した。IVEはグループ内のボーカル主軸を担当するユジン、リズだけでなく、ウォニョンやイソなど他のメンバーも向上した実力を披露した。
その後の8月10、11日の2日間、ソウルオリンピック公園KSPO DOMEで行われたアンコール公演でも同様だった。強烈な振り付けの中でも息遣いまで、音楽を生々しく聞かせてくれた。蚕室(チャムシル)室内体育館でワールドツアーのスタートを知らせた1年前よりも、IVEメンバーの顔には自信が満ちあふれていた。
ソウル蚕室室内体育館を皮切りに、約11カ月間、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、南米など19カ国28都市で計37回の公演を行い、すくすく成長した。何ひとつ欠点のない、完成型ガールズグループだ。
デビューからずっと全盛期を謳歌していた。2021年12月にデビューし、1stシングル『ELEVEN』、2ndシングル『LOVE DIVE』、3rdシングル『After LIKE』まで相次いでヒットさせた。今年4月に発表した『IVE SWITCH』まで、4連続ミリオンセラーを達成した。
またIVEは、8月28日にリリースした日本の新しいミニアルバム『ALIVE』でも、3日連続でオリコンデイリーチャートの1位を記録するなど、日本人気を証明した。
とあるK-POP関係者は「IVEはトレンドを先導し、大衆性のある音楽が強みだが、ライブの実力まで短時間で驚くべき成長を見せている。さらにファンの年齢層が非常に若いという点もIVEの未来をより一層期待させる部分だ」と話した。
◇IVEとは?
伝説的なガールズグループIZ*ONE出身のユジン(リーダー)とウォニョンを中心に、ガウル、リズ、イソ、そして日本人メンバーであるレイの6人で構成されたガールズグループ。公式デビュー前から優れたビジュアルで“全員センター級”と評された。2021年12月にデビューシングル『ELEVEN』を発売すると、7日という韓国音楽史上、最速で音楽番組1位に。続く2022年4月に発表した2ndシングル『LOVE DIVE』も各種チャートと音楽番組を席巻する大ヒットを記録し、デビューから半年でK-POP第4世代を代表するガールズグループとなった。2022年10月に『ELEVEN -Japanese ver.-』で日本デビューしている。
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