女優のイ・ヨンエが8月15日の「光復節」を迎え、日本による強制動員被害者を支援する財団に1億ウォン(約1000万円)を寄付した。
韓国の中央行政機関である「行政安全部」傘下の「日帝強制動員被害者支援財団」によると、イ・ヨンエは「国を取り戻した日を考え、日帝強制占領期の強制動員で犠牲になった方々に使ってほしい。日帝強制占領期の強制動員で被害に遭った方々が一人でも多く生きているときに支えるのが私たちの役割だと考える」と伝え、1億ウォンを寄付したという。
8月15日は韓国で「光復節」と呼ばれ、日本の植民地支配から解放された1945年8月15日を記念する祝日となっている。
財団は日本企業を相手に最高裁判決を通じて勝訴した強制動員被害者に、被告企業に代わって判決金と遅延利子を支給する「第3者返済」を遂行する役割を担っている。財団は日韓企業などの寄付金で判決金を支給するという方針だったが、日本企業がまったく参加せず、現在、基金がほとんど枯渇した状態だ。
賠償額は総額120億ウォン(約12億円)に上るが、財団の財源はイ・ヨンエの寄付金まで合わせても約16億ウォン(約1億6000万円)に過ぎない。
◇イ・ヨンエ プロフィール
1971年1月31日生まれ。1990年にCMでデビュー。2003年のドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で主人公チャングムを演じ、日本でも人気を博す。2008年に在米韓国人の実業家チョン・ホヨンと結婚し、2011年に双子を出産した。主な出演作は映画『JSA』(2001年日本公開)、『親切なクムジャさん』(2005年日本公開)、『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』(2020年日本公開)、ドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』『調査官ク・ギョンイ』など。
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