3年目で異例の休息期間…日本デビューも成功させたNewJeans“生みの親”が抱える複数の問題と矛盾

2024年07月25日 話題 #NewJeans

デビュー2周年を迎えたNewJeansが、突然“休息”を宣言した。

【写真】松田聖子カバーで話題!ハニの“超至近距離”SHOT

日本デビューを大成功で終えたタイミングだが、所属事務所と親会社の内紛が続いていることから、余計な悪影響を受けないための選択と思われる。

所属事務所のADORは7月23日、「NewJeansは再充電のための休息期を持ったあと、新しい姿で戻るために準備する時間を持つ予定だ」と明らかにした。

3年目突入直後に突然の休息期

NewJeans
(写真提供=OSEN)NewJeans

NewJeansは5月24日に韓国シングル『HowSweet』を、そして6月21日に日本デビューシングル『Supernatural』をリリースし、忙しない日々を送ってきた。特に、6月の東京ドーム公演の大成功は記憶に新しく、ハニの『青い珊瑚礁』(松田聖子)カバーは1カ月が経った今も話題になるほどだ。

だが、活動開始からわずか2年のグループ(2022年7月22日デビュー)が、全マスコミのスポットライトを浴びる時期に公式に休息を取るのは珍しいと言える。

ある音楽業界の関係者は、「NewJeansの活動中断は、彼女たちを巡る各種論難、訴訟による負担とイメージへの打撃で、アーティストを保護するためのものと解説される」と話す。一方で、今年下半期にアルバムリリース、来年にはワールドツアーを控えていることから、単なる休息期間という見方もある。

とは言え、NewJeansの周囲に雑音が多いのは確かだ。4月に勃発したADORの内紛のほか、現在は盗作疑惑も大きなイシューとなっている。

NewJeans・ハニ
(写真提供=ADOR)東京ドームで行われたNewJeansのファンミで『青い珊瑚礁』を歌うハニ

英バンド「Shakatak」(シャカタク)は最近、NewJeansの『Bubble Gum』が自身の『Easier Said Than Done』とリズム、音、テンポが類似しているとし、盗作を主張した。Shakatakの所属事務所ワイズミュージックグループは6月に、ADOR、HYBE、韓国音楽著作権協会などに『Bubble Gum』の使用中断要求、損害賠償などが含まれたた内容証明を発送している。

だが、ADORは7月23日、「2曲はコード進行からBPM、全般的な曲の雰囲気や流れが違う」と再反論。「盗作を主張する側に公信力のある分析レポートで再び議論してほしいと要請した状況だ」と対抗した。

ミン・ヒジン代表の言葉に矛盾?

ADORが抱える問題はそれだけではない。“NewJeans生みの親”であるミン・ヒジン代表には、同じくHYBE傘下レーベルSOURCE MUSICの練習生を強奪した疑惑、巫俗(シャーマン)頼みの経営に対する疑惑が再点火された。特に、音楽業界はSOURCE MUSICの練習生をデビューさせる過程で、ミン・ヒジン代表がスケジュールを“遅延”させたという主張に注目しているようだ。ある業界関係者は、「公開された会話内容を見ると故意性が伺える」と舌を巻いたほど。

また、NewJeansの5人を自身のレーベルに連れてくるため、シャーマンと相談した内容も公開された。結果的に、NewJeansメンバーは2021年11月に設立されたADORへと移管し、ご存知の通りデビューしている。

もしもこれが事実であったとすれば、4月の会見でミン・ヒジン代表が語った内容とは異なる。彼女は会見当時、HYBEはNewJeansを“HYBE1号ガールズグループ”としてデビューさせるという約束を守らず、(SOURCE MUSIC所属の)LE SSERAFIMを先にデビューさせたと主張していた。

ミン・ヒジン
(写真提供=OSEN)4月の会見でのミン・ヒジン代表

そのため、ミン・ヒジン代表はこれらの疑惑について直ちに否定。ADORを通じて、「推測に基づいて再構成されたデマであり、これに対する強硬な法的対応を進める予定」と明らかにしている。

また、「子会社(ADOR)の代表を誹謗する報道内容および資料を提供したHYBEと、これを記事化したメディアの情けなさを越えた非道徳的行動を批判し、強力な法的措置を進行する予定」と強力に非難した。

盗作疑惑、親会社HYBEとの葛藤に加え、SOURCE MUSIC、BELIFT LABと“同僚”レーベルとも揉めているADOR。激動の2年を過ごしたNewJeansが今後、どのような姿で戻ってくるのか注目されている。

◇NewJeans プロフィール

2022年7月22日にミュージックビデオを公開しながら電撃デビューした5人組ガールズグループ。ミン・ヒジン代表が率いるHYBE傘下レーベルADOR所属。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。

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