BLACKPINK・ジェニーの室内喫煙論争は、外国メディアも注目した。
彼らはスターに対する韓国の“厳しい基準”を批判したが、感情的な違いを考慮しない態度に対して、むしろ韓国の大衆から反発を招いている。
最近、オンライン上でジェニーの室内喫煙シーンが含まれた動画が拡散された。この動画は、7月2日にジェニーが公式YouTubeチャンネルにアップロードした動画の一部だ。イタリアのカプリ島で行われたイベントに出席したジェニーが、スタッフからヘアメイクを受けている様子を撮影していた。
ジェニーはメイクを受けている間、電子タバコと思われる物を口に運び、スタッフの顔がすぐ目の前にある状況でタバコの煙を吐き出した。これを見た人々は驚愕した。
最も問題となったのは、ジェニーの“態度”だった。成人が喫煙するのは個人の自由だが、不特定多数が一緒にいる室内空間で喫煙を強行するのは、他人への配慮が欠けている行為と指摘された。
これはさらに人間性の議論、パワハラ論争にまで発展した。とあるユーザーはジェニーの室内喫煙をイタリア大使館に通報し、「BLACKPINKの長年のファンとして、ジェニーが外交的な非礼を犯したことに対して非常に残念だ」とし、自粛と厳重な処罰を求めた。
論争が大きくなると、ジェニーの所属事務所OAエンターテインメントは公式立場を発表し、「ジェニーの行動に不快を感じたすべての方々に、心から謝罪の言葉を伝える。ジェニーも室内で喫煙した点、それによってスタッフに被害を与えた点について反省しており、当時現場にいたスタッフにも直接連絡を取って謝罪した。失望を感じたファンの皆様にも申し訳なく思い、今後はより成熟し、良い姿を見せるよう努力する」と頭を下げた。
その後、現場にいたスタッフだと主張するオンラインユーザーが登場し、「映像に出た場所は禁煙ではない場所だった。すぐ隣に大きなテラスのある窓があり、喫煙しても良いか尋ね、窓を開けた状態で喫煙が行われた」と主張した。
しかし、その人物の真偽が確認されていない上に、主張する内容にも誤りがあったため、大きな支持を得ることはなかった。イタリアでも2005年からすべての公共の場所での室内喫煙を禁止する室内禁煙法が施行されており、2014年からはタバコ事業法の改正により、電子タバコもタバコに分類されることになった。
ジェニーをめぐる論争に、外国メディアも関心を寄せた。
アメリカのCNNは「K-POPスターはスポットライトの下で多くの大衆の監視に頻繁に直面する」と評した。イギリスのBBCは「韓国の芸能人は大衆の厳しい監視に慣れている。韓国は彼らに厳格な道徳と行動基準を適用し、どんなミスも見逃さない」と指摘した。
また香港の『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』も「韓国のポップスターはデビュー前に厳しいトレーニングを受け、デビュー初期には喫煙、恋愛、暴言などが禁止されるなど、高い行動基準が適用される」と韓国のシステムを批判した。
K-POPの人気が韓国国内を超え、世界的な関心を引くようになり、K-POPスターの様々なゴシップも外国メディアの関心を集めている。韓国でスターに関する問題が発生するたびに、外国メディアも迅速に報道している状況だ。
以前、aespa・カリナの熱愛報道の際にも、BBCなどの外国メディアが「悪名高いK-POP文化」として集中的に報道し、K-POP文化の問題点を指摘した。
しかし、“文化的な違い”を考慮しない外国メディアの批判に対して、韓国のオンラインユーザーたちは同意できないという反応を示している。礼儀を重んじる国で、他人に迷惑をかける行為が容認されにくいのは当然のことだ。
もちろん、多少過熱したファン文化があることは否定できず、そのために国内でも批判を受けた例も少なくない。カリナの熱愛騒動もそのひとつだった。
しかし今回のジェニーの室内喫煙論争のように、明らかにスター自身が犯した過ちについて、外国メディアの言葉を借りて「韓国の大衆が敏感だ」というレッテルを貼るのは不適切に感じられる。
実際に外国メディアの報道を見たオンラインユーザーらは「室内で喫煙するな、顔の前に煙を吐くなということが、そんなに大きな道徳性を要求することなのだろうか」「スタッフの顔に煙を吐くことをなんでもないミスだと言うのか」「喫煙、暴言は厳しくすべきだ」「よく知りもしないくせに、他国のことをよく知っているふりをするな」などと、否定的な意見を多く寄せている。
(記事提供=OSEN)
◇ジェニー プロフィール
1996年1月16日生まれ。2016年にBLACKPINKのメンバーとしてデビュー。グループ内ではメインラッパーとサブボーカルを担当。2018年に『SOLO』でソロデビューを果たす。同曲のミュージックビデオの再生回数は4億件を超えた。ファッションブランド「シャネル」のビューティーアンバサダーとしても活躍。どんなアイテムも難なく着こなし、「存在そのものがブランド」と呼ばれるほど圧倒的な存在感を放っている。2023年12月、個人事務所「ODD ATELIER(OA)」を設立した。
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