ディズニー&ピクサー最新作の『インサイド・ヘッド2』の制作に参加した韓国人アニメーターが実感した、韓国カルチャーの広まりを語った。
6月21日、『インサイド・ヘッド2』でシニアアニメーターを務めたキム・ヘスク氏、シム・ヒョンスク氏のオンラインインタビューが行われた。
『インサイド・ヘッド2』は、誰もが持っている感情をキャラクターで表現し、全世界の人々の共感を得て愛されたディズニー&ピクサーのアニメーション映画『インサイド・ヘッド』の続編。思春期を迎えたライリーの頭の中の感情たち「ヨロコビ」「カナシミ」「ムカムカ」「ビビリ」「イカリ」が、ライリーが幸せに生活できるよう奮闘するなか、「シンパイ」率いる“大人の感情”が現れるという物語。
韓国では6月12日に公開が開始。約1週間後の20日には累計観客動員数263万6798人を突破している。
2人は『マイ・エレメント』(23)の制作にも参加しており、『インサイド・ヘッド2』まで相次いでヒットさせている。それは、ピクサー内部でも当然認知されているという。
シム氏は、「認知しているし知っている。この状況に満足して微笑ましかった」として、「『マイ・エレメント』は監督も韓国の方なので、作る過程で知らないうちに韓国に対する情緒がかなり入っていた。韓国で反応が良かったということは知っていた」と明らかにした。
そしてキム氏もやはり、「今、『インサイド・ヘッド2』がヒットしていることも知っている。最近頂いたメールに、ラテンアメリカで成功しているとありましたが、そこに韓国もあった。そのメールを読んで気分が良かった」として、「『マイ・エレメント』は韓国語のポスターがしばらく会社の柱のあちこちに貼られていた。反応が良かった国々の原語、吹き替えバージョンは、私たちが見るためにずっと流しておいた。何よりも韓国語で『マイ・エレメント』と書かれているので、とても幸せだった」と振り返った。
続いて、「K(韓国)-文化が世界的に脚光を浴びていることによって、地位の変化や視線を感じる部分があるか?」という質問に、シム氏は「『マイ・エレメント』の制作時、ドローイングモデルをしてくれる方がいたが、とても長く働いた方」とし、「例えば、私に“こういうキャラクターを考えてみたらどうだろうか?”として、韓国ドラマで出てくる、ある主人公を挙げて、その主人公はこのように笑うので一度やってみようと言っていた。それほど(韓国)ドラマを普遍的に見ているということが分かった。どんなドラマなのか、(私は)その時初めて知り、参考にした。一般的に文化が広がっていくのは確かに多い」と述べた。
また、「韓国のアニメーターの長所というよりは、韓国の方が絵の方が本当に上手で、芸術的だと思う。絵がとても上手で、色々なことができる能力がある。多方面でうまくやっているということを感じた」と話している。
キム氏は変化について、「私に韓国パンをよく買ってくれる(笑)。サンフランシスコにトゥレジュール(韓国のフランチャイズベーカリー)があるのだが、ある日は、あんパン、ある日はシュークリームパンがあり、韓国語で“ありがとうございます”と書いて机の上に置いてある」とし、「ドラマだけでなく、韓国の食べ物もますます人気が高くなっている。それは当然だ。友人と昼食を食べる時も、いつも韓国映画、ドラマについて話し、その度に私も言いたいことが多くなる」と告白した。
最後に、「韓国人が持っている長所の一つは誠実さだと思う。本当にまじめだ。落ち着いて、静かに自分がやらなければならないことを最後まで熱心にする方がとても多い。海外で働く時、カナダもそうだし、アメリカもそうだし、すべてのスーパーバイザーが満足していた。そうでないスーパーバイザーには一度も会ったことがない」と付け加えた。
(記事提供=OSEN)
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