「本当に付き合っているのでは?」と言われるほど、仲睦まじい様子が度々話題となる俳優のパク・ボゴムとスジ。
そんな2人について、共演映画『ワンダーランド』(原題)のキム・テヨン監督が言及した。
6月3日午前、ソウルのあるカフェでキム・テヨン監督のインタビューが行われた。
『ワンダーランド』は、亡くなった人をAIで復元する映像通話サービス“ワンダーランド”を通じて、残された者が愛する人と再会するという物語だ。
本作は、『家族の誕生』(06)、『レイトオータム』(11)などで好評価を受けたキム・テヨン監督の4作目の長編映画で、13年ぶりの長編復帰作。主演にパク・ボゴム、スジを据え、実の妻であるタン・ウェイ、チェ・ウシク、チョン・ユミ、そしてコン・ユが特別出演するなど、豪華キャスティングでも注目を集めている。
キム・テヨン監督とタン・ウェイは『レイトオータム』で縁を結び、国籍と10もの年齢差を克服して2014年に結婚。タン・ウェイはキム・テヨン監督との結婚後、韓国での活動をより活発化させ、昨年はパク・チャヌク監督の『別れる決心』で青龍映画賞などの主演女優賞を席巻した。
そんなキム・テヨン監督の最新作だが、公開前に話題を集めているのはパク・ボゴムとスジの関係性だ。劇中では、意識不明の恋人をワンダーランドで復元したジョンイン(演者スジ)と、復元されたテジュ(演者パク・ボゴム)という役を演じている。
キム・テヨン監督は2人について、「私たちの映画シナリオは、起承転結が大きなシナリオではなく、演出的な才能も信じられるものではない。信じられるのはキャラクターのケミストリーだった。“俳優が機械と情緒的にコミュニケーションできるか?”ということを問う」として、「スジ、パク・ボゴム俳優に初めて会った時、“この映画は、ほかのどんな映画よりも2人が親密にならなければならない”と考えた。ところが、2人の俳優がそれをやってみると言った」と明らかにした。
続けて、「2人は、演劇のように本当に多くのリハーサルもした。シーン自体をまるで演劇の練習のようにやっていたよ。そのおかげか、2人はとても親しくなった」とし、「映画に少しだけ出てくる小道具の写真だが、2人が集まる度に撮った。同じ服だけではダメじゃないですか?と言いながら、途中で服も着替えて写真を撮った。劇中、2人の友達と恋人を行き来する不思議な関係性が浮き出るように、実際に親しくなった。演出者の立場としては幸せなことだ。ただそれを撮ればいいから(笑)。普通は映画で関係性が出なければ演出者は大変だ」と主演の2人に感謝を述べた。
また、パク・ボゴムとスジをキャスティングした感想を尋ねると、「2人が一緒にいるのを見たことがなかったが、台本読みの時に初めて(ツーショットを)見て、よし!と思った」と答え、笑いを誘った。
本当に付き合っているのではないかという話も多いが、という質問には「疑問があるかもしれないし、私を騙すこともできるが、そうではなさそうだ。雰囲気は本当に友達として親しい感じ」と言って笑った。
主演2人の関係性にも注目の『ワンダーランド』は、6月5日より韓国で公開開始。
◇パク・ボゴム プロフィール
1993年6月16日生まれ。本名同じ。2011年に映画『ブラインド』(原題)で俳優デビューした。2015年に放送されたドラマ『恋のスケッチ~応答せよ1988~』や翌年放送の『雲が描いた月明かり』などがヒットし、一躍有名俳優に。2018年には女優ソン・ヘギョと共に主演を務めた『ボーイフレンド』で韓国にとどまらない熱い人気に拍車をかけた。好青年ならではの爽やかなビジュアルから、韓国では「人間ポカリ」と呼ばれることも。2022年4月に兵役義務を終えて除隊した。
◇ペ・スジ プロフィール
1994年10月10日生まれ。2010年デビューのガールズグループ、missAのメンバーとしてK-POP界の最前線を駆け抜けた。女優としての活躍も目覚ましく、2012年公開の韓国映画『建築学概論』では“国民の初恋”と称されるほどの人気を得た。現在は韓国を代表する女優として、多彩な作品に挑戦し続けている。
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