BTS・RMの個人情報を3年間も無断で盗み見ていた韓国鉄道公社(KORAIL)の職員が復職した。
12月22日、韓国鉄道公社がキム・ドゥグァン議員室に提出した中央労働委員会の再審判定書によると、同委員会は11月14日に職員A氏を復職させ、解雇期間に受け取ることができた賃金も支給せよと命令した。
中央労働委員会とは、勤労者委員、使用者委員、公益委員の3者で構成された合議制の行政機関のこと。労使間の利益や権利紛争に対する調整や判定を行う準司法的な機関だ。
先立ってA氏は、2019年から3年間、BTS・RMの個人情報と乗車券情報などを18回にわたって収集したことが明らかになり、今年4月に解雇された。
A氏は個人情報の盗み見を超え、知人たちに「RMの予約を確認し、実物を見てきた」と話したりしていたという。韓国鉄道公社は情報提供を受け、監査に踏み切ったとされている。
解雇を不服としたA氏の申請で開かれた1次再審は「違反の程度が重く故意性まで認められる」と棄却されたが、中央労働委員会でその決定が覆された。
中央労働委員会は「鉄道公社が当時、RMの個人情報を無断で閲覧したという多数のメディア報道を解雇決定の一根拠としたが、これはA氏の不正というよりは、RMの有名税のためと見られる」とし、「鉄道公社が個人情報保護法に違反した他の事件で職員を解雇したことがなかったという点に照らしてみれば、A氏を解雇したことは公平に反する」と明らかにした。
◇RM プロフィール
1994年9月12日生まれ。本名キム・ナムジュン。グループ内ではリーダーとメインラッパーを担当しており、英語が堪能な頭脳派でもある。BTSメンバーの中で最初にBig Hitエンターテインメントに加入したのがRMで、事務所代表のパン・シヒョクはBTSのデビューの経緯について「RMのような子はデビューさせなければいけないと思った。BTSを作ったきっかけは彼だ」とコメントしている。最年少メンバーのJUNG KOOKも「事務所見学の際にRMのラップに惹かれて事務所に入った」と明かしており、実力とカリスマ性を兼ねそなえた人物といえる。
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