韓国の大物芸能人たちは本当に薬物を使用していたのだろうか。
最近、俳優イ・ソンギュン(48)とG-DRAGON(35)を違法薬物疑惑で捜査中の韓国警察だが、両者とも簡易試薬検査、精密鑑定で“陰性”判定が出たことで雲行きが怪しくなっている。
そんななか、警察はイ・ソンギュンの体毛を追加で採取していたことが判明した。
11月23日、警察などによると、仁川(インチョン)警察庁・麻薬犯罪捜査係は最近、麻薬類管理に関する法律上、大麻・向精神薬投薬の疑いが持たれているイ・ソンギュンの身体押収捜索令状を裁判所で発行したという。そして先週、彼の体毛を追加で採取し、国立科学捜査研究院に再度精密鑑定を依頼していた。
先立ってイ・ソンギュンは、尿の簡易試薬検査、毛髪などによる精密鑑定で陰性判定を受けたことがある。また、彼の脚の毛は量が足らず、鑑定不可という判定が出た。
警察が再度精密検査に踏み切ったなか、イ・ソンギュンを巡る薬物疑惑の真偽も不明になっている。イ・ソンギュンに薬物を渡したと証言した遊興店の女性マネージャーA氏の陳述以外、ほかに証拠がないからだ。
拘束されたA氏は警察の取り調べで「イ・ソンギュンに麻薬を渡した」と証言。そしてA氏に、このような内容が含まれていた携帯電話がハッキングされたと言われたイ・ソンギュンは、事件をもみ消す費用として約3億ウォン(約3000万円)を渡したとされている。
しかし、現時点での報道をもとに考察すると、携帯電話がハッキングされ、ハッカーに薬物疑惑を暴露するという脅迫を受けたということは、A氏の嘘と見られる。また、A氏がイ・ソンギュンに与えた薬が、本当の麻薬かどうかを確認することも難しくなっている状況だ。
一方、イ・ソンギュンは警察に「A氏が私を騙し、薬を渡した。麻薬だとは知らなかった」と主張。なお、イ・ソンギュンに続いて薬物疑惑による取り調べを受けたG-DRAGONも最近、簡易試薬検査に続き、毛髪と爪の精密鑑定が陰性判定を受けた。警察関係者は「追加精密鑑定結果が出たかは、捜査が進行中の状態なので明らかにできない」と話している。
◇イ・ソンギュン プロフィール
1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。
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