オリンピックメダリストで韓国女子フェンシング界の看板スター、ナム・ヒョニ(42)と拘束中の元再婚相手チョン・チョンジョ(27)が詐欺容疑に関する初の対質尋問を終えたなか、双方の弁護人が取り調べ当時の状況をめぐって激しく対立し、注目を集めている。
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ナム・ヒョニの弁護人は11月9日、「昨日の対質尋問終盤、調書閲覧手続きの進行中にチョン・チョンジョ氏が弁護人所有のタブレットPCを受け取り、約15分間利用した」とし、「問題を提起すると、そこではじめて使用を止め、弁護人に返した」と主張した。
また、「チョン・チョンジョ氏がメールやカカオトークなどを通じて誰かに連絡を取ったものとみられる。犯罪の証拠隠滅を指示したり、犯罪収益をどのように横領するかを謀議した可能性が十分にある」と付け加えた。
一方、チョン・チョンジョの弁護人も直ちに立場を発表した。
同弁護人は「チョン・チョンジョ氏がメールやカカオトークなどを使った事実はまったくない。取り調べが遅くまで続き、別途に接見する時間がなかったため、弁護人がメモアプリに質問を残し、チョン・チョンジョ氏がそれに対する回答を記載した。筆談したことと本質的に変わらない」と主張した。
警察関係者はこれについて、「チョン・チョンジョ氏とチョン・チョンジョ氏の弁護人が、被疑者尋問調書の確認過程で相談をした」とし、「ナム・ヒョニ氏とナム・ヒョニ氏の弁護人、チョン・チョンジョ氏とチョン・チョンジョ氏の弁護人、(取り調べに)参加した警察官数人が全員いる状況だった」と、当時の状況を説明した。
ナム・ヒョニは前日の8日、ソウル松坡(ソンパ)警察署に被疑者として出席し、拘束中のチョン・チョンジョと初の対質尋問を受けた。
対質尋問では、ナム・ヒョニがチョン・チョンジョの犯行を認知していたのか、また犯行を共謀したのかについて、双方が激しく対立したと伝えられている。
取り調べ自体は前日の10時頃に始まり、20時頃に終了したが、以降は双方が陳述通り被疑者尋問調書が作成されたのか確認するため、さらに3時間ほどかかった。
なお、ナム・ヒョニの弁護人は「ナム・ヒョニが約束と違って携帯電話を任意提出しなかった」という前日のチョン・チョンジョ側の主張に対し、「昨日、閲覧が遅くまで続いたことでナム・ヒョニの体調が悪くなり、早く病院に行かなければならなかったので、手続きを進める時間の余裕がなかった」とし、「警察と協議して10日午前に提出することにした」と説明した。
◇ナム・ヒョニ プロフィール
1981年9月29日生まれ。韓国・京畿道出身。身長154cm。大韓民国の元フェンシング選手。オリンピックは過去4大会に出場し、2008年北京大会で個人銀メダル、2012年ロンドン大会で団体銅メダルを獲得した。2011年に元自転車競技韓国代表のコン・ヒョソクと結婚、2013年4月に第一子となる娘が誕生したが、2022年8月に離婚を発表した。現在はソウル江南区でフェンシング教室「ナム・ヒョニ・インターナショナル・フェンシングアカデミー」を運営している。
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