出演女優も演出PDも学生時代は加害者だった…“いじめ問題”を扱った韓国ドラマ、皮肉すぎる現実

2023年09月07日 話題

Netflixドラマ『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』の影響力は全世界に広がった。

【写真】『ザ・グローリー』女優、現実に不良グループだった“過去”

韓国国内で校内暴力の問題が再燃しただけでなく、『ザ・グローリー』が人気だったタイやベトナムなどでは「暴Too」(校内暴力+MeToo)が相次いだ。そして『ザ・グローリー』を演出したアン・ギルホPD自身も校内暴力の疑惑が浮上し、謝罪する事態が起きたりもした。

作品が公開されて半年が過ぎたにもかかわらず、なにかと話題が絶えない。

“いじめ加害者役”の女優、不良グループだった

現在の主人公は、女優のキム・ヒオラだ。『ザ・グローリー』では麻薬にハマった悪役のイ・サラを演じた。

キム・ヒオラ
(画像提供=Netflix)『ザ・グローリー』でイ・サラ役を演じたキム・ヒオラ

彼女が演じるイ・サラは、パク・ヨンジン(演者イム・ジヨン)やチョン・ジェジュン(演者パク・ソンフン)らと共に“悪役5人組”の一人で、あまりにも優れた演技で視聴者から大きな反響を得た。

そんなキム・ヒオラが9月6日、江原道所在のサンジ女子中学校在学時代に「ビッグサンジ」と呼ばれる不良グループに入っていた過去が明らかになった。

「ビッグサンジ」は「Big」に「サンジ」(地名)を付けた合成語だ。メンバーは後輩の金品を奪い、暴力と暴言を日常的に行っていたことが確認された。被害者たちはとあるメディアを通じて「“ビッグサンジ”のメンバーたちがお金を出せと言い、渡さなければ殴って苦しめた。お金を渡せば、その金でタバコを買って吸ったり、彼氏へのプレゼントを買ったり、遊ぶ金に使った」と打ち明けた。

キム・ヒオラは直接的に暴力に加担しなかったというが、後輩らがいじめられることを幇助した部分は認めた。

キム・ヒオラ
(写真提供=OSEN)キム・ヒオラ

彼女は「“ビッグサンジ”のメンバーだったのは事実だが、校内暴力を犯した記憶はない」とし、「(自分は)肌が白く目は茶色で名前も特殊だった。注目されるか、いじめられるかのどちらかだった。自分が強くならなければからかわれると思って、合理化させた」と話した。

『ザ・グローリー』が校内暴力を全面的に扱っただけに、キム・ヒオラの驚きの過去が明らかになり、オンライン上では議論が巻き起こっている。

先に行われた俳優たちのインタビューによれば、『ザ・グローリー』は出演俳優たちが校内暴力の過去がないか徹底的に検証したそうだが、主要配役だったキム・ヒオラが不良グループに加担していたことが確認され、不名誉な事態となっている状況だ。

キム・ヒオラに先立って、アン・ギルホPDも去る3月に校内暴力疑惑が浮上した。1996年当時、フィリピンで高校3年生だったアン・ギルホPDは、ガールフレンドをからかわれたという理由で仲間と暴行に走ったという主張だった。アンPDは当初、「群れをなして殴った記憶はない」と疑惑を否認したが、2日後に法律代理人を通じて暴行の事実を認めて謝罪した。

プロデューサーに続き、出演女優に暗い過去があったことになる。

アン・ギルホPD
(写真提供=Netflix)アン・ギルホPD

演劇舞台で主に活動したキム・ヒオラは、『ザ・グローリー』でイ・サラを熱演して大衆に名を知られた。特に麻薬にハマった姿を完璧に表現して好評を得た。その勢いでドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2などに出演し、女優としての地位を固めている最中だった。

来る9月9日に放送されるCoupang Playのコメディショー『SNLコリア4』にホストとして出演する予定だったが、今回の議論で放送中止となった。9月末に予定された『悪霊狩猟団:カウンターズ』の終映インタビューも取り消しとなっている。

校内暴力のイシューは韓国で深刻な問題として受け入れられており、キム・ヒオラの演技活動には大きなブレーキがかかると予想される。

とある芸能関係者は「(江原道)原州(ウォンジュ)出身の芸能界関係者らはキム・ヒオラが遊んでいる人ということを知っていた。それでも深刻な問題を起こしたという話はなく、『ザ・グローリー』にぴったりという反応だった。不良グループに所属していたとは知らなかった」と話した。

◇キム・ヒオラ プロフィール

1989年3月18日生まれ。本名同じ。高校時代に友人とともに仁徳(インドク)大学校主催のミュージカル大会に出場し、1位を受賞。その賞金300万ウォン(約30万円)でソウルに上京し、演技を学んだ。その後、2009年にミュージカル『ミュージックボックス』で役者デビュー。2021年までで30作を超えるミュージカル及び演劇に出演した。2021年以降はドラマでの露出が活発になり、『賢い医師生活』シーズン2や『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』といった人気作に立て続けに出演している。芸術肌で絵画を趣味としており、各種展示会で自身の作品を販売している。商業画家としても十分通じるとされているが本人にそのつもりはなく、展示会で得た収益の50%を障がい者のための寄付金にあてている。

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