Netflixで話題の『マスクガール』。劇中の“オタク”役の俳優も注目を集めている。
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8月25日午前、ソウル・江南(カンナム)のカフェで、Netflixオリジナル『マスクガール』に出演した俳優アン・ジェホンのインタビューが行われた。
『マスクガール』はルックスにコンプレックスを持つ平凡な会社員キム・モミが、毎晩マスクで顔を覆ったままインターネット放送で活動しながら、意図しない事件に巻き込まれるという物語で、キム・モミの波乱万丈な一代記を描く。
劇中、チュ・オナム役を演じたアン・ジェホンはキム・モミ(演者イ・ハンビョル)に告白するシーンで「アイシテル」と叫んだり、自身の誕生日パーティーのシーンでも日本語を使ったりした。日本語のセリフについて尋ねると、「もともと監督からもらった台本には日本語の台詞がなかった」と説明した。
アン・ジェホンは「台本を受け取ってから原作のウェブトゥーンを読んだが、そこでチュ・オナムが少しの間一人で日本語をつぶやく瞬間があった。その瞬間、ウェブトゥーンを読みながら 『何だろう?』と思った。『あの人物は何だ』という好奇心、生硬さ、冷たさを感じた。監督に『ウェブトゥーンにはそういう部分があったが、私たちのチュ・オナムも一人の個人的なシーンでやってみるのはどうですか?』と話してみた。監督もいい考えだと、どの部分がいいか悩んでみるということで、現在の誕生日パーティーのシーンと一人でモニターを見ながら日本語を話すシーンの2つの部分のセリフを、韓国語のセリフから日本語に変えてくださった」と明らかにした。
続けて「私は日本語が上手ではないので、製作陣が日本語の先生を二人紹介してくれた。一人は韓国人だが、日本へ留学した人で、もう一人は日本人だが韓国で映画の仕事をしている人だった。二人に具体的なニュアンスを学んだが、特に日本人の先生がもう少し“オナムらしい”日本語のニュアンスを提案してくれた。その方々がディテールを作ってくださった。授業での内容を録音して聞きながら、その場面を演じた」と振り返った。
また“アイシテル”のシーンは、「元々台本になかった。元々の台本は目をつぶって「私、モミさんを愛してます」までだった。撮影に入る前にリハーサルをするではないか。『チュ・オナムが本当に告白するとしたらどうするだろうか』を考え、リハーサルの時“アイシテル”と言った。監督も少し戸惑ったようだった。戸惑ったのは、そのシーンがチュ・オナムの想像あるいは妄想なのだが、“アイシテル”という言葉が告白の瞬間に出てしまったら、想像ということがあまりにも早く視聴者の方々に悟られるのではないかと思って悩んだようだ。私もそうですし、リハーサルを見たスタッフたちもチュ・オナムという人物が想像と現在が混在している人物だという考えだったので、そのシーンがここで出たり想像ということを予め教えたりしたら、むしろもっとチュ・オナムに感じられると思ってくださり、撮影をする時も“アイシテル”を入れて撮影した」とビハインドストーリーを教えてくれた。
ネット上では、アン・ジェホンについて「チュ・オナムのリアルな不気味さがすごい」「気持ち悪いというのは演技がうまいという最高の誉め言葉だ」といった好評が続いている。
なお、マスクガールは8月18日Netflixを通じて公開された。
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