韓国人のソウルフード、キムチチゲや味噌チゲは一生食べても飽きない。正統派ラブコメの魅力も、まさにそこにある。
「知っている味が最高」という2PM・ジュノの言葉のように、ドラマ『キング・ザ・ランド』が放送序盤から様々な数字で上昇傾向を証明している。
そうならざるを得ない理由を探ってみた。
Netflixでも配信中の土日ドラマ『キング・ザ・ランド』(JTBC)は、男女主人公のキャスティングからファンの願いが実現されたケースだ。
2PM・ジュノ、少女時代・ユナが『MBC歌謡大祭典』の共同MCを引き受けたことがきっかけとなった。イム・ヒョヌク監督は「3代が徳を積み重ねたという表現が正しいようだ」と、大きな満足感を表わした。
ラブコメで共演したジュノとユナのケミストリーは想像以上だった。ある程度、予想可能なストーリーではあるが、それを超える魅力で視聴者の心を掴んでいる。
前作『赤い袖先』で、すでに演技力に欠点がないことを証明したジュノは、気難しい“キングホテル”の本部長ク・ウォンを演じ、姉と対立するカリスマ性、そして天然さまで自由自在に行き来しながら毎回熱演を繰り広げている。
映画『コンフィデンシャル/共助』『EXIT イグジット』などで好評を得たユナは、『キング・ザ・ランド』で再び“ハマり役”を更新した。何を期待しても、それよりも満足させるホテル従業員チョン・サランを完成させ、SNSやオンラインコミュニティでも称賛が続いている。
また、イム・ヒョヌク監督の正統派ラブコメにぴったりのきれいな画面構成と演出が目立ち、脚本家のチェ・ロムはクラシックとクリシェ(常套句)の間を行き来しながら、ドラマの中心をしっかりと握っている。
ユナが演じるチョン・サランをはじめ、親友たちの職業が“感情労働サービス”と呼ばれるホテリアー、乗務員、免税店職員などに設定されている点も目を引く。これは実際に脚本家の経験を生かしたものだが、今後、ドラマのメッセージとどうつながっていくか楽しみだ。
主演2人の熱演に支えられ、視聴率も上昇している。
6月17日に放送された第1話は5.1%(ニールセンコリア全国)だったが、第2話で7.5%を記録すると、第3話で9.1%まで上がった。6月25日に公開された第4話は9.6%で、いよいよ二桁を目前としている。視聴率は一度も下落なしに毎話、自己最高記録を更新しているのだ。
特に6月28日、NetflixのTOP10公式ウェブサイトによると、『キング・ザ・ランド』は1750万視聴時間(6月19~25日)を記録し、一気にNetflixグローバルTOP10テレビ部門(非英語)の2位となった。
韓国だけでなく日本、香港、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア、台湾、タイ、トルコ、ベトナム、フィリピン、ギリシャ、ポルトガルなど36の国や地域のTOP10リストに名前を載せた。7月中旬から配信が始まる南米やインドまで含めれば、1位も狙える勢いだ。
それだけでなく、韓国コンテンツの競争力分析専門機関であるグッドデータコーポレーションのファンデックス(FUNdex)調査結果では、TV-OTTドラマ話題性部門1位、総合1位(2023年6月27日基準)となり、まさに“キング”となった。
6月第4週目(6月19~25日)の話題性も前週比11.34%上昇し、自己最高の話題性を更新。ドラマ出演者の話題性ランキングでも、ユナが1位、ジュノが2位となり、気持ちのいい“身内争い”を繰り広げている。
全16話で最初のスタートに成功した『キング・ザ・ランド』。今週からチョン・サランに対するク・ウォンの本格的なロマンスが始まるだけに、視聴者の反応もさらに熱くなると見られる。
(記事提供=OSEN)
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