『ザ・グローリー』の悪女ヨンジンを演じたイム・ジヨンが「ブラボー」なワケ

2023年04月02日 話題

“憎たらしいお天気姉さん”だったヨンジンは仕事も愛も失ったが、演じたイム・ジヨンは仕事の成功も愛も手にしたようだ。

【写真】“悪役ヨンジン”を演じた女優イム・ジヨン、180度違う清純美貌

シンドロームを起こしたNetflixオリジナルシリーズ『ザ・グローリー』に出演したイム・ジヨンとイ・ドヒョンの熱愛が発覚した。

劇中でムン・ドンウン(演者ソン・ヘギョ)にひどいイジメを加えた加害主導者パク・ヨンジン(演者イム・ジヨン)と、ドンウンの代わりに「処刑人」を自任した純情男チュ・ヨジョン(演者イ・ドヒョン)が、実生活では愛を育んでいる。

『ザ・グローリー』に没頭する人たちには、これ以上の“どんでん返し”はないと思う熱愛報道がネット上を熱くした。劇中で互いに対立していた2人は、実際にはピンク色の愛を育てていたのだから。

イム・ジヨン

2人の所属事務所の発表によると、2人は『ザ・グローリー』出演者たちのミーティングや会食などを通じて親しくなり、昨年冬から恋人関係に発展したらしい。ドラマのワークショップでお互いに対する好感を育てたという。

今年上半期の最高話題作に出演した2人の熱愛ニュースだっただけに、関心も熱い。

依然として『ザ・グローリー』にはまっている視聴者たちは「イェソル、パパが3人だよ」「私の人生を台無しにしたXと味方になってはいけなかった!それだけはすべきではなかった!」など、劇中のセリフを借用した機知に富んだコメントを残し、2人の熱愛を祝福した。

(写真=Netflix KOREA)『ザ・グローリー』メイキング風景

彼らの熱愛報道はエイプリルフールの4月1日に伝えられ、「嘘」のようなサプライズ報道だっただけに、さらに大きな話題を呼び起こした。

特に『ザ・グローリー』で役者人生の全盛期を迎えたイム・ジヨンは、仕事も愛もすべて手にした。『ザ・グローリー』の最大受恵者を挙げるならば、誰が何と言ってもイム・ジヨンだろう。

映画『情愛中毒』(2014年)で映画界に彗星のように登場したイム・ジヨンは、新人時代から演技力論争がレッテルのように付きまとった。

映画『背徳の王宮』『LUCK-KEY』『タチャ ワン・アイド・ジャック』、ドラマ『上流社会』『ペーパーハウス・コリア』など多様な作品に挑戦したが、なかなかスターダムに躍り出る機会を掴むことはできなかった。

しかし、パク・ヨンジンというキャラクターと運命的に出会い、イム・ジヨンは役者人生のターニングポイントを迎えた。

『ザ・グローリー』でデビュー12年目にして初の悪役であるパク・ヨンジンに演技力を注ぎ込み、最高の全盛期を迎えたのだ。神秘的で清純な顔から噴き出す悪辣な表情と邪悪な目つきを見ていると「演技力論争があったのか」と思うほど戦慄が走る。

(写真=Netflix KOREA)『ザ・グローリー』より

『ザ・グローリー』を踏み台にしてスター女優となったイム・ジヨンは、現所属事務所アーティストカンパニーと再契約し、二重の慶事を迎えたりもした。

熱愛ニュースが伝えられた4月1日、アーティストカンパニーは「多彩な姿を見せている俳優イム・ジヨンと再契約を締結した。相互間の厚い信頼を土台に共にするだけに、イム・ジヨンが今後も俳優としてより活発な活動を継続できるよう全面的に支援する」と明らかにした。

イム・ジヨンは2020年5月、イ・ジョンジェとチョン・ウソンが率いるアーティストカンパニーに入り、俳優として変身を図った。

現所属事務所の心強い支援の下、イム・ジヨンはSBSドラマ『国民死刑投票』とtvNドラマ『庭のある家』(ともに原題)で視聴者と会う予定だ。

(写真=Netflix KOREA)『ザ・グローリー』より

イム・ジヨンの恋人イ・ドヒョンもやはり、熱心に仕事を続けている。4月26日から放送開始予定の新ドラマ『良くも、悪くも、だって母親』では、検事だったが思いがけない事故で7歳の子供になってしまった人物を演じる。映画『破墓』(原題)を通じてスクリーンデビューも控えている。

また、イ・ドヒョンは今年、兵役入隊も控えている。入隊時期に対してイ・ドヒョンの所属事務所側は「まだ決まったことがない」と一蹴しているが、イ・ドヒョンの軍服務により、イム・スジヨンは「コムシン」(入隊した恋人を待つ人を意味する言葉)になる状況にも関心が高まっている。

「仕事と愛」の二兎を得たイム・ジヨンは先月3月26日に放送されたJTBC『ニュースルーム』に出演し、10年を越える演技活動が常に「切実だった」と話した。

「私はなぜ生まれ持ったものがないのか」という自問自答を繰り返したが、それがむしろイム・ジヨンには演技を執拗に研究し悩む動力になったという。

大変だったが、ただ一度も役者業を放棄しようと考えたことはなかったという彼女は「努力が足りなくて後悔したくなかった」と涙を見せたりもした。

『ザ・グローリー』でもっと輝くことになったイム・ジヨン。今や皆がイム・ジヨンの新しい始まりを見守りながら、「ブラボー」と叫んでいる。

役者として、人としても、イム・ジヨンの全盛期はこれからだ。

◇イム・ジヨン プロフィール

1990年6月23日生まれ。2011年に女優デビュー。2014年にソン・スンホン主演映画『情愛中毒』で一糸まとわぬ果敢な熱演を見せて、注目を集めた。以降、ドラマ『上流社会』(2015)、『吹けよ、ミプン』『テバク~運命の瞬間(とき)~』(2016)、映画『タチャ ワン・アイド・ジャック』(2019)などに出演。2022年12月公開のNetflix『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』で主人公を苦しめる悪役“パク・ヨンジン”を演じて視聴者に深い印象を残し、注目度が急上昇した。

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