映画『モナリザ・アンド・ザ・ブラッド・ムーン』でハリウッドデビューを果たした女優チョン・ジョンソが、感想を伝えた。
『モナリザ・アンド・ザ・ブラッド・ムーン』は赤い月が昇る夜、閉鎖病棟を逃げだした謎の女性モナ(演者チョン・ジョンソ)が見知らぬ都市で会った人々と完璧な自由を求めて旅立つミステリースリラーだ。
チョン・ジョンソは3月22日、『モナリザ・アンド・ザ・ブラッド・ムーン』公開とともに一問一答を公開した。
はじめに「新しい俳優たちと呼吸するのが楽しかった。ハリウッド俳優たちは、彼らだけの文化があったが強要せず、自由だと思った」と初めてのハリウッド作品を終えた感想を明らかにした。
また、今作の国内公開を待ってきた観客に「どう見るかによって違うように感じられる作品なのでこの映画を選択した。『バーニング 劇場版』のように『モナリザ・アンド・ザ・ブラッド・ムーン』も時間が経てばまた違って見える映画だと思う。願うことがあれば、このような映画にもう一度出会いたい。観客にもぜひ楽しんでいただきたい」と伝えている。
-キャスティング過程について気になる。
最初にシナリオをもらい、オーディションに参加するか悩んだ。大きな挑戦だったがオーディションを受けることを決心し、モナに対するほとんどのシーンを映像で録画して送った。オーディションテープはほぼ徹夜しながら一週間準備して送り、すぐにキャスティング確定の答えが来た。
しかし当時『ザ・コール』撮影中だったので、撮影が終わってからアメリカに行くことになれば監督とミーティングをすることなくすぐ撮影に入らなければならない状況だった。どうしても監督の顔を直接見なければならないような気がして、一人で渡米した。実際のミーティングだと思って、アメリカの監督の家に行って2泊3日くらい監督と食べて、話もして、映画も見た。
-「モナ」というキャラクターをどう思う?
「モナ」は特別な能力を持っているが、これまで演じてきたキャラクターのなかで最も純粋な存在のような気もする。まるで生まれたばかりの子供のようだとも思った。
他の人が見ることができないものを見て、他の人が感じられないことを感じる。人が生まれると泣き出し、世の中に向き合って第一歩を踏み出す。そしてその中で愛し傷つき戦って経験していくこと、このすべてが「モナ」の旅程だ。
-ニューオーリンズで3カ月間撮影したと聞いた。見知らぬ土地での撮影はどうだったか?
ニューオーリンズは1日に何度も天気が変わる。雨が降り続いたり、ずっと暑かったりした。またジャズの聖地でもあるし、何より自由な場所だった。
行ったことのある海外は多くないが、一番刺激的で記憶に残るところだった。ニューオーリンズで感じた深い雰囲気が映画の中にもよく盛り込まれたと感じた。
-一緒に参加した俳優たちとの呼吸はどうだった?
新しい俳優たちと呼吸するのが楽しかった。ハリウッド俳優たちは彼らだけの文化があったが、強要せず、自由だと思った。
また音楽が重要な映画だったからか、いつも撮影現場に大きなスピーカーがあり、歌が流れ続けた。お祭りムードで撮影をした。
-映画で一番好きなシーンは?
ケイト・ハドソン俳優が演じたダンサーのボニーというキャラクターが、クラブで札束を浴びながら踊る場面。
実際に、俳優がポールダンスを上手に踊ったり、歌も上手だったり音楽的な才能が多い俳優だと思った。リハーサルから撮影まで全て見守ったが、ケイト・ハドソンはとても美しく、色気もあって堂々としていた。その姿がとても印象的に残っている。
-俳優にとって『モナリザ・アンド・ザ・ブラッド・ムーン』がどのように記憶されるのか?
「『モナリザ・アンド・ザ・ブラッド・ムーン』に観客が関心を持ってくれるだろうか?」という疑問が4年間あった。その4年が過ぎた今、映画をまた見ると全然違うように感じられる。実際、映画をどのように見るかによってどれほど違って感じられるかが、私が映画を選択した理由でもあった。
『バーニング 劇場版』のように『モナリザ・アンド・ザ・ブラッド・ムーン』も時間が経てばまた違って見える映画のようだ。こういうのがまさに映画だと思う。私には本当に愛情深い作品だ。
撮影期間中、どのように撮られるか、どう出るかに対する考えをせず、モナの純粋な視線についていくだけだった記憶がある。願うことがあれば、このような映画にもう一度出会いたい。観客の皆さんもどうか楽しく見てほしい。
そんなチョン・ジョンソは現在、撮影中に好感を抱いたという『ザ・コール』のイ・チュンヒョン監督と公開恋愛中だ。
◇チョン・ジョンソ プロフィール
1994年7月5日生まれ。幼いころからカナダと韓国を行き来し、カナダで中学校を卒業し高校の途中で韓国に帰国した。演技のスクールに通いながら、事務所を見つけた。事務所との契約から3日後に『バーニング 劇場版』の主演に抜擢され、華々しいデビューを飾る。その後、Netflix映画『ザ・コール』でヨンスク役を演じ、新人らしくない演技力で話題となり、Netflix『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』でトーキョー役を演じて、知名度を上げた。
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