2000年代の開始とともに、日本に沸き起こった韓流ブーム。ドラマで火が付いた人気はやがてK-POP人気へとつながり、今では10代たちも熱狂する“第3次韓流ブーム”が起きているが、気になるのはかつて人気だった“あの人”たちのその後だ。
彼ら彼女らは今、どうしているのだろうか。
シリーズでお届けする意欲企画。今回は“ヨン様”の主演ドラマでその名が知られたイ・フィリップの今を紹介する。
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韓流ブームは無名の新人俳優を一躍、人気スターに押し上げる効果もあった。
俳優イ・フィリップもその1人だ。彼女は韓流ブームに乗って彗星ごとく登場したシンデレラボーイだった。
2007年にドラマ『太王四神記』でドラマ・デビュー。同作は“ヨン様”こと、あのペ・ヨンジュンが主演したスペクタクル時代劇で、韓国はもちろん、日本でもNHKの総合テレビで放映された。
この『太王四神記』でヨン様演じるタンドクを支える四神の1人で、青龍の転生チョロを演じたのがイ・フィリップだった。
フィリップの名前からわかるように、アメリカで生まれ育った彼はジョージ・ワシントン大学大学院修士課程をもち、父親はグローバルIT企業を経営する実業家。当初は父の希望通りに、ビジネスの道を進むはずだったのだが、どうしても俳優への未練が断ち切れず渡韓。『太王四神記』でデビューし、甘いルックスと神秘的な雰囲気は多くの女性ファンのハートを射抜いた。
ただ、その後は『ザ・スリングショット~男の物語~』『シークレット・ガーデン』などのドラマに出演する者の主演級までにはなれず、2012年のドラマ『シンイ-信義』を最後に俳優としての消息を耳にすることがなくなる。
それもそのはずだ。なんと、彼は『信義』の撮影終了後、グローバルコスメ企業「カタリスト」の代表となり、青年実業家に転身していたのだ
俳優への未練を叶えるために単身韓国へ渡った彼が、父と同じビジネスの世界に舞い戻ったのは、俳優への未練は断ち切ったということなのだろう。
彼の第二の人生が成功することを願う。
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