ペ・ヨンジュンの1話2億ウォンから14年…『イカゲーム2』主演の出演料“10億ウォン”が現実的な理由

2022年10月13日 話題

ペ・ヨンジュン2億ウォン(約2000万円、『太王四神記』)、パク・シニャン1億5500万ウォン(約1550万円、『銭の戦争』)、クォン・サンウ7000万ウォン(約700万円、『悪い愛』)――。

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2008年に韓国の地上波3社のドラマPDたちが結成した「ドラマPD協会」が公開したトップスター3人の1話当たりの出演料だ。

それから14年が過ぎた2022年、Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』シーズン2の出演を確定した俳優イ・ジョンジェの出演料が、1話当たり10億ウォン(約1億円)などと言及されている。

制作会社Sirenピクチャーズ側が「台本作業を進行中なので関連の交渉は進行されていない」と明言を控えたが、1話10億ウォンについて放送界は「現在のイ・ジョンジェと『イカゲーム』、ひいてはKコンテンツの地位であれば適当な金額」とうなずく雰囲気だ。

韓流スターの出演料急騰のワケ

トップスターたちのドラマ出演料は、韓流ブームと新しいプラットフォームの出現によって急騰した。ドラマ『太王四神記』のペ・ヨンジュンは、“億ウォン台”の出演料時代を開いた契機になった。

ペ・ヨンジュン

2011年の総合編成チャンネルの発足は、「億ウォン台出演料」をより強固にした。主人公たちが1話当たり1億ウォンで出演契約を結び、重量感のある中年助演らの出演料まで上がり始めた。全体的な出演料のパイが大きくなったわけだ。

パンデミック前までトップスターの出演料は、1話当たり2億ウォン(約2000万円)を下回っていた。2018年に放送された『ミスター・サンシャイン』(tvN)の主人公を演じた俳優イ・ビョンホンは、1話当たり1億5000万ウォン(約1500万円)を支給された。24部作のドラマに出演し、36億ウォン(約3億6000万円)を稼いだ計算だ。

トップスターのイ・ビョンホンが9年ぶりにドラマ復帰し、ドラマ全体の予算も430億ウォン(約43億円)に達したため、納得できるレベルだという評価を受けた。

イ・ビョンホン

ほぼ同時期、ヒョンビンやパク・ボゴム、イ・ジョンソクなどのトップスターの出演料もやはり1億3000万~5000万ウォンだった。ペ・ヨンジュンが『太王四神記』で受け取った2億ウォン台を超えない雰囲気だった。

しかしオンライン動画サービス(OTT)の誕生で、2億ウォンをはるかに超える契機を迎えた。

俳優キム・スヒョンが出演した『ある日』(Coupang Play)が始まりだった。キム・スヒョンは同作品で1話当たりの出演料5億ウォン(約5000万円)を受け取ったという。『ある日』が全8話であることを踏まえると、出演料の総額は40億ウォン(約4億円)に達する。

スタッフへの処遇、IP問題なども山積

世界に広がっていくKコンテンツの長所は“コスパ”だ。それでも業界は、「ついにKコンテンツが世界市場でまともな評価を受けることになった」として歓迎する雰囲気だ。

実際に『イカゲーム』シーズン1の総制作費は260億ウォン(約26億円)と知られた。ディズニープラスの『ワンダヴィジョン』の1話当たりの制作費300億ウォン(約30億円)より、40億ウォンも少ない。少ない費用ながら、公開28日間で累計視聴量16億5045万時間、Netflixが得た収益は約1兆ウォン(約1000億円)に達すると推定されて話題を集めた。

(画像=Netflix)『イカゲーム』、中央がイ・ジョンジェ

『イカゲーム』の主人公ソン・ギフン役のイ・ジョンジェは、非英語圏の俳優としては初めて、アメリカで最高権威を持つエミー賞の主演男優賞に輝いた。

さらにNetflixの制作システムの特性上、成功後もインセンティブが特にない点を踏まえると、ギャラをはじめとする制作費全体が上方修正される必要性があるという主張も提起されている。

ただ、制作費の上昇が第一線で働くスタッフの処遇改善につながるかは未知数だ。また『イカゲーム』の場合、IP(知的財産権)の主導権問題など解決しなければならない問題が山積している状態だ。

大衆文化評論家のチョン・ドクヒョンは、「イ・ジョンジェの高い出演料でグローバル企業がKコンテンツの価値を調べているのは喜ばしいことだが、あたかも『イカゲーム』で勝者だけが456億ウォンの賞金を手にしたように、他のスタッフの処遇改善がまったく言及されず、残念な気持ちも残る」とし、「『イカゲーム』はKコンテンツの象徴であるだけにIP問題や処遇条件などをより詳細に厳しく扱ってほしい」と話した。

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