2000年代の開始とともに、日本に沸き起こった韓流ブーム。
ドラマで火が付いた人気はやがてK-POP人気へとつながり、今では10代たちも熱狂する“第3次韓流ブーム”が起きているが、気になるのはかつて人気だった“あの人”たちのその後だ。
彼ら彼女らは今、どうしているのだろうか。シリーズでお届けする意欲企画。
今回は韓流時代劇の名作『宮廷女官チャングムの誓い』で主人公チャングムのライバルであるチェ・グミョンを演じたあの美人女優の現在を紹介する。
日本でも大人気だった韓流時代劇『宮廷女官チャングムの誓い』。16世紀の朝鮮王朝時代に実在した医女チャングムのサクセスストーリーを描いたこの作品は、2006年にNHKの総合チャンネルで地上波放送されただけに、日本でも視聴者が多かったことだろう。
その『チャングム』で、最初は主人公チャングムの先輩だったものの、チェ一族の血を引くものとしてライバルとなるのがチェ・グミョンだ。
【スクープ】チャングム美人女優に、こんなにも美しい娘がいた!!
権力に固執するチェ一族出身の叔母であるチェ女官長のやり方に抵抗を覚えながらも、ミン・ジョンホへの叶わぬ想いからチャングムとは恋敵となり、やがて自身も権謀術数に手を染めていくグミョン。彼女を演じたのは、それまで清純派女優として知られていたホン・リナだった。
1968年生まれで1987年に芸能界デビュー。以降、数々のドラマに出演し、MBC演技大賞特別賞など、受賞歴も多数。清純可憐な役どころからコミカルなキャラクターまで、幅広いジャンルをこなす実力派として安定した人気を誇っていたホン・リナ。
そんな彼女が『チャングム』では一族に翻弄され、やがて自身も悪に染まっていく悲劇の女性クミョンを演じると決まったとき、彼女を知る関係者たちは驚いたという。
ただ、ホン・リナ自身は変身願望が強く、クミョンこそが自分のイメージ・チェンジに役立つと考え、出演を決心したらしい。当時、彼女は言っていた。
「悪役だからこそ『チャングム』への出演を引き受けました。私は固定的なイメージから脱皮したかったのです」
『チャングム』終了後は、現代ドラマ『妻たちの反乱』に出演。浮気性の夫に胸を痛め、夫の浮気に気づきながらも家庭の平穏を守るためにそ知らぬふりをする女性を演じて、“第2の全盛期”を迎えたと期待されていたが、2005年5月に単身アメリカへ。英語習得のために渡米した。
その後、しばらくの間、彼女の名は韓国マスコミから姿を消したが、2006年2月に現地で在米韓国人実業家と結婚して驚かせた。その後、待望の赤ちゃんが生まれたことが明るみになり、韓国ではちょっとした話題になった。
現在は女優活動を休止し、夫と子供たちとともにアメリカ・カルフォルニア州のサンホゼで生活しているという。
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