YG元代表による“脅迫”裁判に出廷したハン・ソヒ、出てくる証拠と食い違う供述に裁判官も呆れ顔

2022年05月30日 話題

YGエンターテインメントのヤン・ヒョンソク元代表に脅迫されたと主張した元アイドル練習生のハン・ソヒが、当該裁判の法廷陳述で被告人側の提示した証拠と食い違った陳述を続けている。

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ハン・ソヒは、YG所属の元アイドル歌手に麻薬を渡して一緒に投薬したしたという事実を、ヤン元代表が知ったあと、自分を呼んで脅迫したなどの主張で公益情報提供者になった。

これに対し、ヤン元代表は2016年、iKONの元メンバーB.Iの麻薬疑惑を揉み消すため、公益情報提供者A氏に陳述を変えるよう脅迫した疑いで裁判を受けた。

(写真提供=OSEN)ヤン・ヒョンソク元代表PD

本日(5月30日)、ソウル中央地方裁判所第23刑事部の主管で開かれたヤン元代表の特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(報復脅迫など)に関する裁判には、証人としてハン・ソヒが出廷した。

同日、ヤン元代表側は、ハン・ソヒがYGの社屋に来て脅迫されたと主張した日付が、同年23日ではなく24日だと問い詰めた。

先立ってハン・ソヒは23日、被告人Bがハン・ソヒの家の前に迎えに来て、Bの車に乗ってYGの社屋に行ったと一貫して主張してきたが、ハン・ソヒが車に乗った時刻は、多くの調査を重ねるごとに変わっていたという。

ハン・ソヒは「脈絡は違うが、Bの車に家の前で乗って行った。細かい内容は覚えていない」と答えている。

(写真提供=OSEN)ハン・ソヒ

ヤン元代表側は、ハン・ソヒの携帯電話のフォレンジック(デジタル機器に残された証拠を調査・解析)を通じて、「脅迫されに行くところだ」と主張した23日は、美容室に立ち寄って髪をセットし、撮影した自撮り写真の原本を発見した。

“自分の”申告書を初めて見たハン・ソヒ

この写真は、ハン・ソヒが脅迫されに社屋に行く途中、加工して載せた写真で、原本は編集後に削除したと答えた。一緒に公益申告をしたという弁護士が書いた申告書については、初めて見ると言及した。弁護士は、公益申告書にハン・ソヒが「会社に来い」という連絡を受けて行った、と記入した。

ハン・ソヒは「実は公益申告書は初めて見る」とし、「一緒に話し合って枠組みは一緒に合わせたが、細かい内容は確認しなかった。(弁護士が)勝手に書いたわけではないが、あんな内容は初めて見る」と述べた。

23日のハン・ソヒの行動に対する主張もフォレンジックとは合わなかった。ハン・ソヒは、23日の22時以降に電話がたくさん来たと発言していたが、フォレンジックの結果、電話がかかってきた記録はなかった。その代わり、駐車サービスをした運転手から来た連絡の記録が残っていた。

ヤン元代表側は、23日狎鴎亭(アックジョン)近くでBと会って仕事をしたあと、駐車サービスをした運転手からの電話を受けたのではないかと尋ねたが、ハン・ソヒは「違う」と回答。

B氏は捜査機関から24日、タンインニ発電所にハン・ソヒに来るように言ったが、ハン・ソヒがYGの社屋まで直接来ると言ったので、社屋で駐車を手伝い、一緒にヤン元代表に会いに行ったと供述した。

ハン・ソヒは「よく合わせてはいるが嘘だ。一緒に(ヤン元代表に会うために)7階に行ったのは23日だ」と話した。

ハン・ソヒはヤン元代表に会うのが怖かったと数回にわたり証言していたが、ハン・ソヒとヤン元代表は事件前から10回ほど会っており、メールの中で“オッパ”(お兄さん)と呼んだ事実も明らかになった。

さらに、ハン・ソヒはヤン元代表との対質尋問では、足を組んで供述したり、腕組みをして「老いたおじさん」と言ったりした事実も明らかになった。

この事実が明らかになると、ハン・ソヒは突然ヤン元代表に暴言を吐いた。「なぜ(ヤン元代表を)恐れていたのか分からない。恐れる価値がない。録音でも、脅迫でもすればよかったのに、しなかったことを恨む」と法廷で怒った。

(写真提供=OSEN)ヤン・ヒョンソク元代表PD

ハン・ソヒは23日、脅迫された後に出勤し、一緒に働く人にも脅迫された事実を明らかにしたと主張した。

食い違う発言に裁判官も呆れ顔

しかし、その後の警察の調べで、ハン・ソヒと一緒に働く人の中に誰も、23日の夜にハン・ソヒからヤン元代表に脅迫されたことを聞いたと証言した人はいなかった。

このように脅迫された被害者として公益情報提供者の身分を得たハン・ソヒの陳述は、客観的な証拠と継続して交錯している状況だ。

裁判所もやはり「記憶が明確でないなら、現在の状況で思い出せる部分に対してだけ事実通りに話せば良い」とハン・ソヒに呼びかけた。

なおヤン元代表は2016年、B.Iの麻薬疑惑をもみ消すため、ハン・ソヒに陳述翻意を強要した疑惑で現在裁判を受けている。

当時B.Iと一緒に麻薬を使用したハン・ソヒは、自身のSNSを通じて「(麻薬を)販売したというが、交付したのだ」という内容の主張を掲載した。

B.Iに麻薬を運んだが、ディーラーから購入した価格と同価格で与え、金銭的利益が発生しなかったため、販売ではないと説いたものと見られる。

以後、公益情報提供者の身分で保護されていたハン・ソヒは、執行猶予期間中にヒロポンを投薬などの疑いで有罪と認定され、去る4月に懲役1年6カ月の刑が確定し、現在収監中だ。

次の裁判は6月13日に開かれる予定となっている。

(記事提供=OSEN)

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