BIGBANGや“賭博アイドル”など物議を醸した韓国アーティストの「復帰」、成功のための必須条件とは

2022年04月28日 話題

物議を醸した韓国芸能界のスターたちが、次々と4月に復帰を知らせて注目を集めている。彼らの復帰に大衆は、それぞれ違った反応を見せている。直近では日本デビューも果たしたガールズグループS.E.S出身の歌手シューの復帰が話題になった。

【画像】際どい衣装にダンス…シューに「謝罪の場が金儲け」の声

4月25日にネット放送プラットフォーム「flextv」を通じて姿を見せたシューは、「不足していた自分を応援してくれた方々に心から謝罪したかった」と謝り、涙をこらえようとしたが、最終的に号泣した。彼女は賭博容疑で執行猶予となっていた。

シューはライブ放送を始めた理由について、「何も編集もなくコミュニケーションしたいと思って放送を始めた。足りない私を許してくれ、再スタートできるように許しを求める」と説明した。

ただ、ライブ放送を見ていた視聴者たちによる“投げ銭”が続くと、シューはガールズグループ時代のダンスを踊るなど、ファンと積極的にコミュニケーションする姿を見せた。それに対して「謝罪の場が金儲けの場になった」との批判の声も出たりした。

(画像=flextv)シューのライブ放送

論文盗作の歌手やスーパーグループも復帰

歌手ホン・ジニョンは去る4月6日、1年5カ月の自粛末に新曲『Viva La Vida』を発売して復帰した。

彼女は新曲発売に先立ち、論文盗作論議に関する率直な心境を直接伝えたいと、報道記者の前でのインタビューを決心した。インタビューを通じて復帰することになった理由と近況を明らかにし、自粛期間中の心境を吐露した。

現在、新曲『Viva La Vida』は韓国国内では大きな関心を受けていない。一方で『Viva La Vida』の英語版は、iTunesアメリカ全体ジャンルチャートで90位圏に入り、K-POPチャート3位、米ビルボード(2022年15週目)「ワールドデジタルソングセールス」チャートの9位に上がるなど、グローバル音楽市場では大きな注目を集めている。

ホン・ジニョン

大麻吸引や別名「バーニングサン事件」など、メンバーらの各種事件・事故で4年間にわたって議論の中心に立ったBIGBANGは、ただ新曲『Still Life』だけを発売し、他の活動や言及なしに静かに復帰した。

『Still Life』は4月5日の発売直後から現在まで、韓国の各種音源サイトでトップを占めている。さらにアメリカのビルボードグローバル(Billboard Global Excl. U.S)やビルボードグローバル200(Billboard Global 200)でそれぞれ3位と9位を記録し、主流ポップ市場でも幅広い人気を得た。

BIGBANGはカムバック前に注がれた批判的な世論とは異なり、彼らの新曲については「良い時代を思い浮かべる気分」「やはりBIGBANGはBIGBANGだ」と高評価が続いた。

(写真提供=YGエンターテインメント)BIGBANG

BIGBANGの復帰はなぜ成功?

最近、本業で完璧な姿で帰ってくることで、復帰に成功した芸能人の事例が増えている。あまりにも簡単にコンテンツを消費できる時代に住んでいるだけに、芸能人の過去の私生活論議を長く記憶することは難しい。

さらに大衆は、次第に芸能人の「本業」と「私生活」を区別し、彼らの本業に焦点を合わせようとする傾向を見せている。

大衆音楽評論家のカン・テギュ氏は、議論の後に復帰するアーティストについて「(論争を)一つひとつ見たりはしないというのが大衆の視線でもある。ファンが生きていれば、物議を醸した議論が歌手生活に致命的なダメージを与えるほどの障害にはならないという流れだ。また、議論が音楽を覆うほどの火力や影響力がないということを証明している。物議を醸したという理由で画一的に断定して非難するよりも、様々な視点が必要だ」と話した。

以前とは大衆の“ものさし”が変わったという意味だ。

続けて「多くの人々に愛されることもあるが、すべての人に愛されるということはあり得ない。議論に対する責任はあるかもしれないが、歌手としての突破口が完全に詰まるとは見ることができない」と付け加えた。

大衆文化マーケター(IOKカンパニー音楽事業部広報マーケティング理事)のキム・イルギョム氏は、BIGBANGが議論後に韓国音源チャートを席巻して復帰に成功した理由について、「BIGBANGのファンにとっては彼らを長らく待っていたので、『Still Life』は歓迎された曲だろう。そして今は大衆が消費できるコンテンツがあまりに多いため、過去の騒動が簡単に忘れられる傾向がある」と分析した。

BIGBANGなど最近の成功事例は、議論の後に復帰する芸能人が“過去”を乗り越え、復帰に成功するためには何よりも「本業」を通じて認められなければならないということを、もう一度思い出させてくれる。

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