韓国で活動する歌手D.Arkが、北京冬季五輪の“偏った判定”に怒りを表したが、突然態度を180度変えた。
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2月8日、とあるオンラインコミュニティにはD.Arkとのやり取りと思われるインスタグラムDMのキャプチャ画像が投稿された。
その画像で、あるネットユーザーはD.Arkに「今回のショートトラックについてどう思いますか?」と質問している。
2月7日に行われたショートトラック男子1000m準決勝で、ファン・デホン、イ・ジュンソンがそれぞれ1組1位と2組2位でフィニッシュラインを通過したが、失格という判定を受けた。
韓国では現在も大きな波紋が広がっており、中国の偏った判定に憤りを感じている人が多い。現在までに、試合を見守っていた多くの大衆や韓国芸能界のスターまでが残念な気持ちや憤りを表している。
D.Arkはメッセージで「判定を本当に××みたいにやったよ」と残しており、そのストレートな批判が注目を集めた。
というのもD.Arkは、中国吉林省・延辺に位置する朝鮮族自治州出身の朝鮮族で、中国国籍を持っている。これまで彼は中国の国慶節(建国記念日)に、それを祝う文章を書くなど、愛国心を表現してきた。そんな彼が中国の判定を理解できないと批判したため、オンライン上では予想外だといった反応を見せた。
しかしその後、D.Arkに対する中国ネットユーザーらの悪質コメントが相次ぐと、D.Arkは該当DMの内容の真偽を明らかにしないまま、突如インスタグラムのアカウントを削除した。
さらに中国のSNSであるウェイボーに、謝罪のコメントを載せた。彼は「中国語を上手く話せず、人々を誤解させた。審判の判定で中国選手と私の祖国が悪口を言われることに怒りがわいた。祖先が誰なのかを忘れた人間ではない」と解明した。
そして「北京冬季五輪ファイト、中国ファイト。私も中国の朝鮮族として、韓国に中国の伝統文化を伝播していく。私は自分の祖国を愛している」と付け加えた。
当初は北京五輪ショートトラックの判定に不満を持っていたように見えたD.Arkだったが、態度を180度変えてしまったわけだ。
なお2004年生まれのD.Arkは、Mnetのヒップホップサバイバル『Show Me The Money777』と『Show Me The Money 9』で、優れたラップの実力で強烈な存在感を見せ、ヒップホップシーンの注目を集めた。2020年にはシングル『潜在力』(原題)でデビューした。
■中国の金メダル獲得を“お祝い”した中国出身K-POPアイドルが韓国で批判されている理由
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