韓国芸能界が学生時代のいじめや校内暴力に関する疑惑で疲弊している。所属事務所が「虚偽事実」と法的対応を予告しても、暴露文の作成者たちが対抗するように追加で暴露を行い、議論が過熱しているのだ。
『悪霊狩猟団:カウンターズ』や『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』で知られる俳優チョ・ビョンギュをはじめ、ガールズグループ(G)I-DLEのスジン、『梨泰院クラス』や『人間レッスン』の俳優キム・ドンヒらへの暴露が続いている。
所属事務所側が法的対応を予告しても、暴露が2次、3次と続き、真相をめぐる攻防が起きている状況だ。そのためチョ・ビョンギュ、スジンは自ら口を開いて事態の鎮静化に乗り出した。
また彼らだけでなく、女優パク・ヘス、I.O.I出身のキム・ソヘ、SEVENTEENのミンギュも加害者だったとの暴露があり、議論が続いている。
去る2月16日、とあるオンライン掲示板には「チョ・ビョンギュの校内暴力の被害者です」というタイトルの文章が掲載された。文章の作成者は、ニュージーランドの留学時代、チョ・ビョンギュに言葉の暴力を受けたと主張した。
それに対してチョ・ビョンギュの所属事務所HBエンターテインメント側は、「嘘の文章を書いた作成者が自首し、自分の書いた文章が嘘であることを認め、自分の過ちと違法行為を後悔しており、謝罪して善処してくれと訴えた」と述べた。
ただ、その後も他の人物によってチョ・ビョンギュの校内暴力を暴露する文章が再び公開され、議論が続いた。所属事務所側は2月19日、「無分別な虚偽の事実を上げた彼らを対象に、侮辱罪と名誉毀損の疑いで法的責任を問うために、警察の捜査を正式依頼した」と改めて明らかにした。
しかし2月21日にもチョ・ビョンギュの被害者と主張した人物が法律的な支援を要請しながら、「訴訟まで行ったら一緒に手伝ってくれる他の被害者の方々が必要だ」と対抗を予告。2月22日、チョ・ビョンギュはSNSを介して、「必ず自分の立場を明らかにいたします。お待ちください」と口を開いた。
時を同じくしてK-POPガールズグループ(G)I-DLEのメンバー、スジンの校内暴力疑惑も続いた。
オンラインでスジンを校内暴力の加害者だと主張する文章が上がった。これに対して所属事務所CUBEエンターテインメント側は、「本人に確認した結果、文章の作成者はスジンの中学校在学時代の同級生の姉」とし、「スジンと電話で争った事実がある」とした。つまるところ、校内暴力ではなく、2人の間の争いだったという説明だった。
しかしスジンに対する暴露文は上がり続け、特にスジンと同じ中学校を卒業したソ・シネがいじめの被害者という主張まで出てきて、波紋が広がった。ソ・シネはSNSを通じて「言い訳をする必要がない(None of your excuse)」という短い文を掲載した。
ネット上の主張によると、スジンがソ・シネに言葉の暴力と、彼女が出演した『明日に向かってハイキック』のキャラクターをからかったりしたという。ソ・シネは2012年、ドラマ『SOS~私たちの学校を助けて!』の記者懇談会で、『明日に向かってハイキック』のキャラクターのせいで、からかわれたことがあると涙を浮かべたことがある。
スジンは2月22日、自身のファンカフェを通じて「学生の本分に合わない服装をし、好奇心でタバコを何度か吸ったこともある。自分が直して良くなったとしても、結局すべては私の恥ずかしく、申し訳ない行動があったから、今日こんな結果が出たと思う」と、悔しい心情を表わした。
また、ソ・シネと関連しては「学生時代、話をしたこともない。この出来事で被害がいったようで、申し訳ない」と否定した。
チョ・ビョンギュとスジンのほか、キム・ドンヒも校内暴力の加害者だったと主張する文章が掲載された。所属事務所npioエンターテインメント側は2月22日、公式立場を通じて虚偽事実と否定し、法的措置を予告した。
ただその他にも様々な芸能人に校内暴力疑惑が浮上しており、韓国芸能界全体が疲弊している。当分、事態は収まらない様相だ。
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