兵役法には「30歳を超えて兵役を延期できない」という規定がある。イ・ジョンソクは1989年生まれで、2019年には兵役年齢が1年間を通して30歳となる。つまり、2019年にはかならず兵役に行かなければならないのだ。
イ・ジョンソクの所属事務所は次のように明らかにしている。
「2019年上半期にはイ・ジョンソクが兵役に入ることを予定しており、社会服務要員として代替服務をします」
この言葉は、まさにイ・ジョンソクの兵役入りが間近に迫っていることを表している。彼は中学生のときに交通事故に遭ってじん帯を断裂している。そうした大怪我があったことで兵役判定検査で4級の判定を受け、社会服務要員として兵役を履行することが決定している。
社会服務要員となれば、どのように兵役期間を過ごすのだろうか。
実際、社会服務要員になっても4週間の新兵訓練を受ける必要がある。現役兵の場合は新兵訓練が5週間なのだが、社会服務要員の場合は1週間短い4週間の新兵訓練が課されるのだ。
その新兵訓練が終わると、社会服務要員としての配属先に向かう(なお、4週間の新兵訓練は兵役の最初でなく途中に行なう場合もある)。
芸能人が社会服務要員になると、多くはソウル市内の区役所、公的機関、福祉センターで服務を行なうことが圧倒的に多い。
勤務の内容は、通常の役所仕事をすることになる。ただし、事務に慣れていない人がほとんどなので補助的な仕事にならざるをえない。
1日の勤務時間は一般の職員と同じように午前9時から夕方まで。残業はほとんどなく、週末の土日は休日となる。
そして、自宅から通うことが原則になっている。夕方以降はフリータイムだし、休日もたっぷりある。
それゆえに、忙しかった芸能人にとっては「社会服務要員のときが、一番休みが多かった」という状況になる。
気になるのは、服務期間だ。
従来なら、陸軍の場合は兵役期間が21カ月で、社会服務要員はそれより3カ月多い24カ月だった。
しかし、2018年10月から兵役期間の短縮が実施されている。これまで陸軍は21カ月だったが、それが18カ月になる。それにともなって、社会服務要員の服務期間も3カ月短くなって21カ月になる。
しかし、それが完全に実施されるのは、2020年6月15日以降に兵役に入る人たちからだ。
それまでは過渡期間として、入隊日に応じて兵役期間が短くなっている。いずれにしても、除隊が早くなるのは芸能人にとっても朗報だろう。
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(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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