“兵役逃れ”で消えたK-POPスター、怒りの訴え「厳然たる人権侵害だ」何があった?

2020年10月27日 話題

韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部(日本の外務省に相当)長官がユ・スンジュンのビザ発給を許可しなかったなかで、ユ・スンジュンがカン長官に向けた長文を残した。

【写真】「えっ、そんな理由で?」兵役を免除された20人の韓国芸能人

ユ・スンジュンは10月27日、インスタグラムに長文を掲載し、「1997年にデビューし、2002年初めまで活動しました。5年というそれほど長くも、また短くもない時間、本当に身に余る多くの愛を受けた記憶があります。2002年2月の一瞬の選択で、そのすべてが粉々に壊れました」と話を切り出した。

続いて「私がアメリカの市民権を選択した対価として、大韓民国の利益や公共の安全を害する兵役逃れの烙印とともに、無期限入国禁止対象者となったからです。軍に入隊するというファンとの約束を守れなかった点については、今でも非常に残念に思っています」と付け加えた。

ユ・スンジュンは「しかし少なくとも私は兵役法を破ってはいません。私の決定は合法的であり、違法でなければ法的制裁をかけることはできないと思っています」とし、「18年8カ月間も兵役逃れが目的で外国の市民権を取得したとみなされ、入国禁止とされただけでも足りず、今後も永久に入国禁止にするのは正しい処置だと思いますか? 私はこれが厳然たる人権侵害であり、公平性に反する判断だと思います」と主張した。

ユ・スンジュン

先立ってカン・ギョンファ長官は10月26日、韓国国会の外交統一委員会の国政監査で「政府が関連規定を検討した後、再び(ユ・スンジュンの)ビザの発給を許可しないことを決定した」と明らかにした。

ユ・スンジュンは2002年、兵役義務を回避するためにアメリカの市民権を取得。それによって関連当局は、同年から彼の韓国入国を制限している。ユ・スンジュンは2015年から韓国の裁判所に在外同胞ビザでの入国許可を要請し、今年3月には最終的に勝訴した。

しかし韓国外交部は、「大韓民国の安全保障と秩序維持、公共福利を阻害する可能性がある」という“在外同胞法”を根拠に、去る7月にユ・スンジュンのビザ発給を拒否した。これによりユ・スンジュンは改めて訴訟を提起した。

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