現在、韓国で公開中の映画『PMC:ザ・バンカー』で再び高い人気を見せつけている俳優、ハ・ジョンウ。
ここ数年、彼が出演した映画は興行的に失敗したことがない。そのためだろうか。ハ・ジョンウの撮影スケジュールは2020年までびっしり埋まっているそうだ。
昨年、主演映画『神と共に』シリーズの1作目と2作目がそれぞれ観客動員数1000万人を突破し、シリーズ3作目に対する期待も高まっている。
そのような期待に対し、ハ・ジョンウは「監督がまだ何も決めていないと聞いた。それに、スケジュール的には3年後に可能ではないか。僕だけでなく、チュ・ジフンも立て続けに次回作が予定されており、その順番だと2021年になりそうだ」と述べた。
彼の作品活動は数年先を見据えて行われており、今回の『PMC:ザ・バンカー』も5年の準備期間を置いたという。
「5年間、俳優としてだけでなく、制作者の1人として制作過程を見守ったので特別な作品という感じはあるが、それでも責任感に関してはどの出演作と同じだ。制作意図がどうであれ、観客にあれやこれや説明するわけにはいかない。ただ、楽しんでもらいたい気持ちだ」
それなら、“最年少の観客動員数1億人達成”という枕詞については、どう思うだろうか。
「年齢に比べて作品数が多いだけだ。うまく生き延びたのだと思う。運良くいい監督や脚本に恵まれ、ここまで来られた」と謙遜したハ・ジョンウは、「ただ、“信じて見る俳優”と言われるのは気持ちいいし、ありがたい。“最年少の観客数1億人”は、ただ数字的にそう言われているだけだが、観客に信頼されていると言われるのは本当に嬉しい」と喜びを表した。
数多くの俳優たちが望んでやまないキャリアを積んできたハ・ジョンウだが、それでも残念だと思う部分はないだろうか。
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ハ・ジョンウは言う。
「残念な部分があったとしても、僕の性格上それを残念だと思ったりはしない。それもまた今の僕を作った要素だとポジティブに考えるほうだ。それに、言葉にしてしまう瞬間、本当に残念に思わざるを得ないので。すべてをポジティブに考えようとしている。
仕事をしながら自分の実力以上のことをたくさん経験した。振り返ると、僕は本当に運が良かったと痛感する。僕もみんなと同じく弱い人間だが、ここまで来れたのを考えると、『どれだけ恵まれてるんだ』と自分でも驚愕する」
撮影がない時は文筆家として活躍するなど、時間管理に徹底している。
ただ、すべてが思い通りにはならないという余裕のある態度が、今の彼を作ったのかもしれない。 それは、結婚に対して同じだ。
もう40代に突入したハ・ジョンウは「映画『クローゼット(原題)』で子役たちと絡んだが、あまりにも可愛すぎた。もちろん結婚はしたいが、計画通りになるものではない。縁があって、決心をするといったそういうのが難しい。周りに『いい人紹介してくれ』と頼んだりもしていて、45歳まで結婚するのが目標だ。あと3年残っている」と言う。
しかし、「今は映画撮影が先だ」と言い添えた。
「だんだん結婚に対する憧れがなくなっているようだ。一目惚れし、『この人だ』と気づく感情が僕に残っているのかも疑わしい。今は目先のことを考えるだけで精一杯で、撮影がなくてもいろいろやっているからだと思う」と結婚の難しさを吐露するも、「それでも結婚したいと思うのは確か。もっと努力する必要がありそうだ」と、意気込みを見せた。
「45歳まで結婚」という宣言は有言実行を果たすか。ハ・ジョンウの40代にますます注目が集まる。
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