クリスマスに突然の訃報、死因明かされず…BTSのブレイクも予見した韓国音楽評論家の功績

2025年12月27日 話題

BTSのブレイクを予見した音楽評論家のキム・ヨンデさんが、突然この世を去った。

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48歳という若さでの別れだった。2人の子どもの父親でもあっただけに、クリスマスに飛び込んできた信じがたい訃報は、音楽界のみならず多くの人々に大きな衝撃と深い悲しみをもたらしている。

訃報は、亡くなった翌日の25日午前、故人のSNSを通じて伝えられた。そこには「謹んでお知らせいたします。キム・ヨンデさんがご逝去されました。直接ご連絡できなかった点につきましては、何卒ご理解ください」との文章が投稿されていた。

キム・ヨンデさん
キム・ヨンデさん

1977年生まれのキム・ヨンデさんは、延世大学経営学科を卒業後、アメリカ・ワシントン大学で音楽学(民族音楽学)の博士課程を修了。1990年代半ばから音楽関連の文章を執筆し、評論活動をスタートさせた。以降は大衆音楽評論家として、テレビやポッドキャストにも出演しながら、音楽ファンとの交流を続けてきた。今や世界的スターとなったBTSの躍進を早くから見抜いていたことでも知られる。

K-POPはもちろん、大衆音楽全般の流れを深い分析と明快な言葉で立体的に読み解き、「韓国代表K-POP評論家」と称される存在に。海外メディアや音楽専門媒体への寄稿、韓国大衆音楽賞の選考委員、「MAMA AWARDS」の審査員を務めるなど、音楽産業全体に大きな影響力を持つ存在だった。

とりわけ、ポッドキャスト『ローリングポッド』では、アーティストやジャンル、産業構造に至るまでを横断する解説で高い支持を獲得。放送や講演を通じて「音楽評論の敷居を下げた」と評価されてきた。2012年のPSY『江南スタイル』以降は、世界的なK-POP現象を多角的に分析。2017年、BTSがビルボード・ミュージック・アワードで初受賞し、アメリカン・ミュージック・アワードで初ステージを披露した際には、鋭く説得力のある解釈で注目を集めた。

キム・ヨンデさんは亡くなる数日前まで精力的に活動しており、ユーチューブへの動画投稿も続けていた。逝去から数時間前には、レギュラー出演していたポッドキャスト『AMPLIFIED』の最新回が公開されていたほか、前日の24日には自身のSNSで「『ザ・ソングライターズ』が教保文庫の“今日の選書”に選ばれました。ありがとうございます」と近況を報告していた。『ザ・ソングライターズ』は、キム・ヨンデさんの著書である。

キム・ヨンデさん
キム・ヨンデさん

さらに25日午前に放送されたラジオ番組のクリスマス特集でも、事前収録されたキム・ヨンデさん出演回がオンエアされた。番組側は「本放送は先週収録されたもので、放送後に訃報を知りました。突然の悲報に深い哀悼の意を表します」とコメントしている。

2人の子どもの父親であったという事実が伝えられると、悲しみはさらに広がった。本来であれば家族と最も幸せな時間を過ごすはずのクリスマスに届けられた訃報に、SNSでは「信じられない」「子どもたちのことを思うと胸が痛む」「クリスマスに、こんなことが起きるなんて」といった声が相次いでいる。

現時点で正確な死因は公式には明らかにされていない。遺族も詳しい経緯については公表しておらず、悲しみとともに「一体何があったのか」との声が広がっている。

音楽を取り巻く現象や構造を徹底的に分析し、大衆と業界をつなぐ架け橋となってきたキム・ヨンデさん。その突然の別れに、音楽界とファンの間では今も追悼と哀悼の声が絶えない。

(記事提供=OSEN)

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