ドラマ『愛の不時着』で“イケメン北朝鮮兵士”として名を広めた俳優イ・シニョンが、日本のドキュメンタリー・バラエティ番組『イ・シニョンが行く!おいしいニッポン』に出演する。
日本のディスカバリーチャンネル(Discovery Channel Japan)の新番組『イ・シニョンが行く!おいしいニッポン』は、イ・シニョンが日本各地を旅し、現地の人々と触れ合いながらその土地ならではの“ソウルフード”を探すドキュメンタリー形式のバラエティ番組だ。初回放送は12月26日午後8時から予定されている。
番組は「韓国と日本、異なる文化を持つ二つの国が、食という共通の喜びを通じてつながる」というコンセプトのもと、静かで温もりのある“食の旅”を描く。観光名所を巡るのではなく、人々の暮らしが息づく街並みに焦点を当て、食事と会話を通して自然に距離を縮めていく構成が特徴だ。
26日の初回放送では、イ・シニョンが東京の“秘境”とも呼ばれる奥多摩をトゥクトゥクで巡り、地元ならではの一食を求めて旅に出る。その後も、東京各地をはじめ、“小江戸”として知られる川越、温泉と森林の景観が広がる名栗エリアへと足を延ばし、都市とローカル、それぞれ異なる表情を持つ“味の地図”を完成させていく。撮影は11月初旬、東京・奥多摩・御岳山・川越・名栗周辺で行われた。
番組では、食事シーンをドラマティックなリズムで捉えつつ、イ・シニョンのナレーションや現地でのやり取りを丁寧に組み合わせて“旅の感情線”を大切に描いていく。制作陣は、ドキュメンタリータッチを基調に、一本の旅映画のようなトーンを目指し、料理のディテールと人々の表情を同時に捉える演出方針を掲げている。
公開された情報によると、奥多摩ではトゥクトゥク移動を通じて自然を体感する体験が、東京では市場や路地裏の商店街を巡るグルメルートが紹介される予定だ。また、川越の伝統的な街並みや、名栗の温泉旅館で味わう懐石料理など、“日本の日常にある特別な一食”が各エピソードの中心を成す。
イ・シニョンがインタビューを通じて「旅行はあまり好きではなかったが、今回は“新しい挑戦”だった」と語り、食と人との出会いを通じて変化した自分を見せたいと明かした。特に印象に残った体験として懐石コースを挙げる一方、ささやかな嗜好を問われると「焼酎よりコーラ」と答え、笑いを誘った。
なお、イ・シニョンは最近、MBCドラマ『この川には月が流れる』(原題)でイ・ウン役を演じ、視聴者と再会した。作品終了後には「イ・ウンの複雑な心理や内面の痛みを表現する過程で、多くを学び成長することができた」と振り返っている。
『イ・シニョンが行く!おいしいニッポン』は、彼がこれまで培ってきた演技経験を土台に、ドキュメンタリー・バラエティというフォーマットで“感情の結晶”と“観察のリズム”を見せる新たな挑戦として注目を集めている。
(記事提供=OSEN)
◇イ・シニョン プロフィール
1998年1月24日生まれ。180cmという高身長と小さい顔、長い脚という抜群のスタイルの持ち主。2018年、ウェブドラマ『一口だけ』シーズン1で俳優デビューし、2019年のドラマ『愛の不時着』で演じた北朝鮮軍第五中隊所属のイケメン兵士で注目を集める。その後、2020年のドラマ『契約友情』を通じて、「KBS演技大賞」で連作単幕劇賞を受賞した。
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