『梨泰院クラス』は個性あふれるキャラクターたちが印象的な人気ドラマだが、その中でも存在感を発揮しているキャラクターが、女優クォン・ナラ演じる「オ・スア」だ。
最初は主人公パク・セロイ(演者パク・ソジュン)の初恋の相手として登場するが、話数を重ねるごとに多彩な魅力で視聴者を虜にしている。
第11話では「長家」に入社したチャン・デヒ(演者ユ・ジェミョン)の次男チャン・グンス(演者キム・ドンヒ)の上司として、カリスマとリーダシップ溢れる活躍が光った。
パク・セロイ(演者パク・ソジュン)の店「タンバム」と一緒に料理対決番組『最強の居酒屋』に出演することになった長家。オ・スアは長家側の担当者として準備を進める。
ところが、長家が『最強の居酒屋』1回戦で2位になると、会長のチャン・デヒが憤慨。「2位でもすごい」と抗弁するチャン・グンスに対し、オ・スアは「一社員のあなたが上司の前で会長に向かって歯向かうなんて」と問い詰め、「会長の息子であれ、私のチームに愚かな社員はいらない。すぐに慣れなさい」と厳しく叱責した。
続けて「会長の息子」という肩書きに不自由を感じるチャン・グンスに対し「高卒でスペック1つもない君が、面接も受けずに入社できた理由は何?会長の息子だからじゃないの?あなたの事情には関心がないし、こんなことを言われたくなかったらちゃんとして」と言い放つ。
『最強の居酒屋』2回戦当日、オ・スアは手を回して料理のテーマを入手するなど優れた能力を発揮したが、再び「タンバム」に敗れてしまう。
長家側のパク・ジュンギ部長に苦言を呈し、自分には「出しゃばって申し訳ありません」と謝罪するチャン・グンスに対し、今度は「言うべきことを言ってくれた」と褒めたたえ、部下を気遣うリーダーシップを見せた。
このようにクォン・ナラ扮するオ・スアは長家の次期後継者に浮上したチャン・グンスの上司として、そして美貌と能力を兼ね備えた「本物のキャリアウーマン」としての存在感を見せつける。
それだけでなく、パク・セロイ(演者パク・ソジュン)とチョ・イソ(演者キム・ダミ)との三角関係のムードを一気に押し上げた。パク・セロイは、オ・スアとの関係を聞く「タンバム」のスタッフたちに「俺はスアが好きだ」と淡々と語っている。
一方で、チャン・グンウォンに「セロイが好きだ」と明かしていたオ・スア。彼女はパク・セロイの公開告白にときめきと戸惑いが交差する複雑な表情を見せた。恋に落ちたオ・スアの切ない感情を、クォン・ナラが率直に細やかに演じたのだ。
クォン・ナラは幅広い演技力を披露し、オ・スアの立体的な面をきちんと見せた。
さらに彼女のおしゃれな顔立ちがキャラクターをより豊かにしている。優れた演技力と個性を兼ね備えた彼女の存在感は『梨泰院クラス』の人気に貢献した。
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