韓国芸能界を激震させた「個人事務所」の登録問題 なぜオク・ジュヒョンだけ検察に送致されたのか

2025年12月02日 話題

かつて国民的ガールズグループとして人気を博した「Fin.K.L」(ピンクル)出身で、現在はミュージカル女優として活躍しているオク・ジュヒョンが、検察に送致された。

【画像】オク・ジュヒョン、路上喫煙で物議

彼女が代表を務める所属事務所TOIエンターテインメントが、大衆文化芸術企画業の登録を行わないまま運営されていたことが発覚し、大衆文化芸術産業発展法違反の疑いで在宅送致された。

ただし、同じ問題で名前が取り沙汰された他の芸能人は行政指導にとどまっており、何が違ったのか関心が集まっている。

なぜオク・ジュヒョンだけ?

オク・ジュヒョンの件は、告発の有無、捜査のタイミング、そして行政手続きの流れにおいて、他の芸能人とは違いが見られる。

オク・ジュヒョン
(写真提供=OSEN)オク・ジュヒョン

まず最大の違いは「告発」だ。

オク・ジュヒョンが設立したTOIエンターテインメントが未登録のまま運営されていた事実が知られた後、国民申聞鼓(韓国の行政申訴窓口)などを通じて実際に告発が提出された。

警察の立場では、告発が入った場合は単なる行政指導レベルで済ませることはできず、正式事件として扱い捜査を行わなければならない。この過程で南楊州(ナミャンジュ)北部警察署はオク・ジュヒョンを書類送検し、法令違反事実が確認されたと判断して事件を検察に送致した。

一方、ソン・シギョン、ソン・ガイン、、ソル・ギョング、CL、イ・ハニなど同じ問題で名前が挙がった他の芸能人は、報道を通して未登録の事実が明らかになったが、彼らを対象とした具体的な刑事告発は確認されていない。

告発がない場合、警察があえて事件として拡大せず、文化体育観光部や自治体の行政指導と自主登録で整理される構造だ。

また、タイミングの違いもある。

文化体育観光部は、複数の芸能人が未登録の状態で事務所を運営していた事実が相次いで明らかになったことを受け、業界の混乱を防ぐため、一定期間の「一斉登録指導期間」を運営している。

ソン・シギョン、ソン・ガイン、ソル・ギョング、イ・ハニなどは、この指導期間内に遅ればせながら登録を完了し、行政指導レベルで整理される雰囲気だ。しかしオク・ジュヒョンの場合、指導システムより刑事手続きが先に動いた。

ソン・シギョン(左)とイ・ハニ
(写真提供=OSEN)ソン・シギョン(左)とイ・ハニ

TOIエンターテインメントの未登録問題が浮上して告発が提出され、その間に警察捜査が行政手続きより先行して進められた。

すなわちオク・ジュヒョンの事例は、「国民申聞鼓による告発 → 警察捜査 → 容疑認定 → 検察送致」という別個の刑事手続きが進行したのだ。

今回の事件をきっかけに、大衆文化芸術企画業の登録制度に対する業界全般の認識不足と管理の甘さが露呈したとの指摘が出ている。

未登録の芸能事務所の場合、登録規定を「知りながら守らなかった」ケースと、制度理解の不足や行政漏れにより「後から気づいた」ケースが混在している状況に見える。そのため今後、指導期間が終了した後も未登録状態を放置する場合、オク・ジュヒョンのように刑事事件へ発展する事例がさらに出る可能性もあるだろう。

今回の件が、業界全体の制度見直しと透明性向上につながるか注目される。

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