8月に急逝した韓国女性デュオAs One(アズワン)のメンバー、イ・ミンさん(本名イ・ミニョン)を同僚歌手が追悼した。
韓国で9月24日に放送されたSBSの人気サッカーバラエティ番組『ゴールを決める彼女たち』(原題)では、バラード歌手で構成されたチーム「FCバラードリーム」でGKを務める歌手リサがイ・ミンさんに言及し、涙を流す場面が映された。
同日の放送で「今日の試合は個人的に少し大変だった」と口を開いたリサ。「本当に大好きだった友人がいた。いつも私たちのチームを応援してくれて、『ゴールを決める彼女たち』を心から楽しんでいた」と語ったところで言葉を詰まらせ、涙ぐむ場面を見せた。続けて、「気持ちがとても崩れたけれど、幸いにもチームが最後まで私を支えてくれた」と仲間への感謝を伝えた。
試合中、「バラードリーム」の選手たちは得点が入るたびに黙祷のセレモニーを行い、イ・ミンさんを追悼した。リサも目を赤くしながら「本当にありがとう。チームの愛を改めて感じた。どうか安らかに、好きな場所で好きなことを自由にしてほしい」と語り、観る者の胸を打った。
イ・ミンさんは今年8月5日、ソウルの自宅で亡くなった状態で発見された。46歳だった。第一発見者は仕事から帰宅した夫で、現在は警察が正確な死因を調査している。事務所は「亡くなったことは事実で、警察による調査が進められている。過度な憶測は控えてほしい」と呼び掛けている。
この日の放送を観た視聴者からは、「リサとチームの思いが本当に暖かい。生前にイ・ミンさんがどれだけ幸せだったかが感じられる」「勝敗よりも大きな感動をもらった」といった声が寄せられた。
『ボールを蹴る彼女たち』は、アスリートやタレントなどさまざまなジャンルで活躍する女性たちがそれぞれチームを結成し、テレビ番組の枠を超えた真剣勝負を繰り広げるサッカーバラエティ。普段の放送では熾烈な試合内容が注目を集めているが、今回の放送は単なる対決を超え、チームワークと友情、そして亡き友人への真摯な思いを共有する時間として記憶されることになった。
(記事提供=OSEN)
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