かつて国民的ガールズグループとして人気を博したFin.K.L(ピンクル)出身で、現在はミュージカル界で活躍しているオク・ジュヒョン(45)をめぐる騒動が再び浮上した。
今回は、彼女が代表を務める所属事務所の行政手続き漏れをめぐる問題だ。
過去の「柳寛順(ユ・グァンスン、独立運動家)コスプレ」騒動、2022年のいわゆる「オクチャンパン事件」に続き、相次ぐ議論にネットユーザーの反応も分かれている。
9月10日、TOIエンターテインメントは公式SNSを通じて、「私たちが大衆文化芸術企画業の登録を期限内に完了できなかったのは明白に当社の過失だ」としつつ、「しかし法的手続きを意図的に回避したり、違法に会社を運営したりした事実は決してない」と釈明した。
所属事務所の関係者は「会社設立初期の3年前に登録準備を進め、オンライン教育も修了していたが、その後の行政手続きで漏れが生じたと把握している」とし、「現在原因を確認中であり、直ちに補完手続きを進めて登録を完了する。今回の件を機に行政管理体制を強化する」と明らかにした。
さらに、一部報道で取り上げられた「連絡不通」という表現については「公演スケジュールのため迅速に対応できなかっただけで、意思疎通を避けた事実はない」と線を引いた。
先立って、あるメディアは、TOIエンターテインメントが大衆文化芸術企画業の登録なしに運営されていたと報じた。関連法(大衆文化芸術産業発展法)によると、1人以上の個人事業者形態で活動する芸能人は、大衆文化芸術企画業の登録が必須だ。
違反した場合、2年以下の懲役または2000万ウォン(約200万円)以下の罰金に処され、未登録状態での契約や営業行為は違法とみなされ、営業停止や刑事処罰につながる可能性もある。TOIエンターテインメント側は「法的手続きを回避した事実はない」と反論し、迅速な登録完了を予告した。
この行政論争とは別に、オク・ジュヒョンは9月8日に放送されたバラエティ番組『4人用食卓』(原題)で、2022年のミュージカル『エリザベート』キャスティング論争(通称「オクチャンパン事件」)について直接言及し、再び賛否両論を呼んだ。
オク・ジュヒョンは当時、弟子であるミュージカル女優のイ・ジヘとのダブルキャスティングや、縁の深いキル・ビョンミンの出演などが重なり、キャスティングの「ねじ込み疑惑」をかけられた。
そこへキム・ホヨンの「アサリパン(無秩序でごちゃごちゃした状態という俗語)は昔の話、今はオクチャンパン(オク・ジュヒョン+アサリパン)」という書き込みをきっかけに、業界内の俳優同士による告訴合戦へと発展した。
その後、先輩俳優らによる嘆願書、オク・ジュヒョンの謝罪と告訴取り下げ、キム・ホヨンとの和解で事件は一応の終結を迎えた。
オク・ジュヒョンは番組で「誰かをねじ込んだのではなく、後輩がうまくできるよう助けただけ」と悔しさを訴え、「論争後はお互いのために連絡をしなかった。良くないとわかっていたから」と説明。また「特定の作品のために準備させたのではなく、複数の作品を一緒に勉強した」とし、「自分としてはやましいことがないから大したことと思わなかったが、大事になってしまった」とも語った。
これに対し、ネット上では「すでに謝罪して終わったことをなぜ蒸し返すのか」「余計なことだ」と批判する声と、「悔しくて仕方なかっただろうし、説明する権利はある」という擁護の声が対立している。
2010年には、オク・ジュヒョンがハロウィンパーティーの写真として、マイケル・ジャクソンの祭壇を設けて撮影した写真や、同僚が行った柳寛順烈士のコスプレ写真を公開して激しい批判を受け、公式謝罪した過去もある。
オク・ジュヒョンは、今回の所属事務所の行政手続き問題と「オクチャンパン」の再言及が重なり、過去の騒動まで再び蒸し返される雰囲気だ。
舞台上では完璧主義者として知られるオク・ジュヒョンが、批判を覆し、胸を張った歩みを続けられるのか注目されている。
(記事提供=OSEN)
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