チャンネル登録者数1200万人を超える人気ユーチューバー、ツヤンを脅迫して約2億ウォン(約2000万円)を脅し取った女性2人に対して、検察が懲役刑を求刑した。
7月18日、ソウル中央地裁刑事12単独(ク・チャンギュ判事)では、暴力行為等処罰に関する法律違反(共同恐喝)事件の公判が開かれた。
検察は、被告の女性ソン氏とキム氏にそれぞれ懲役1年を求刑した。
検察は「被害額が大きく、犯行は軽くないが、罰金刑を超える前科がなく、犯行を全面的に認め反省している点、被害者と円満に合意した点などを考慮した」と求刑理由を説明した。
ソン氏とキム氏は、2021年6月から2022年11月まで、ツヤンの元恋人であり所属事務所の代表A氏を通じて、「ツヤンの過去を暴露する」と脅迫し、計2億1600万ウォン(約2160万円)を巻き上げた疑いを受けている。
ツヤンは2024年、YouTubeの動画で「この女性たちはまずA氏に連絡を取り、A氏は『お前に関することだからお前が処理しろ』と言った。そこでYouTubeのPDが代わりに会い、『暴露しない』という約束を取り付けたうえで、2億1600万ウォンを支払うことになった」と明かした。
ツヤンはA氏の暴行と強要によって遊興業所に従事せざるを得ず、不法撮影の被害を受けたと告白したことがある。刑事告訴が続くなかで、A氏は“極端な選択”をして突然この世を去った。
そんなツヤンを脅した女性2人の弁護人は、最終弁論で「言い訳の余地もなく、被害者に深く謝罪する気持ちだ。犯行当時、恐喝で得た金も被害者ではなく所属事務所の代表が支払うと思っており、罪の意識がやや薄かった」と述べた。
また、「恐喝金を返還し、被害回復に努めてきた。困難の中で示談金を用意し、被害者に伝えて謝罪した。被害者は刑事処罰を望んでいない。深く反省しているので、寛大な処分をお願いしたい」と訴えた。
◇ツヤン(Tzuyang)プロフィール
1997年4月25日生まれ、本名パク・ジョンウォン。2018年頃からユーチューバーとして活動。見た目とはギャップのある“大食い”動画で愛され、YouTubeチャンネル登録者数は1200万人(2025年6月現在)に上る。韓国ギャラップ社が2024年6月に発表した「韓国人が最も好きなユーチューバー」で1位を獲得しており、テレビ番組やCMにも出演して活躍。ゲームグラフィック&漫画アニメーション学科を卒業しており、絵がとても上手い。
■【画像】加害者は死亡…「“奴隷”だった」ツヤン、衝撃の告白
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