歌手のMCモンが深刻なうつ病と健康悪化を告白し、自らが率いてきた音楽レーベル「One Hundred」の代表職を退いた理由を明かした。
MCモンは7月17日、自身のSNSに長文のメッセージを投稿。「何よりも先に、ファンの皆さんにお伝えするのが礼儀だと思った」とした上で、「この間、極度のうつ状態と一度の手術、そして健康悪化により音楽を続けるのが難しくなっていた」と心境を明かした。
さらに、「このような状態では、誰かを率い責任を持つ立場も担えないと判断した」と述べ、代表を務めていたOne Hundredおよび傘下のBPMに所属するアーティストのプロデュース業務から退いた経緯を説明した。
この発表に先立ち、One Hundredは6月13日、提携メディア『OSEN』の取材に対し、「MCモンは個人的な事情により、現在会社の業務から外れている」とコメントしていたが、当時は詳細な理由について明かされていなかった。
同時期、所属グループTHE BOYZのチュ・ハンニョンにスキャンダルが浮上。元AV女優・明日花キララとの密会報道に加え、性売買疑惑も取り沙汰された。一部では、プロデューサーであるMCモンがこれに関与していたのではないかという憶測も広がり、チュ・ハンニョンはこの騒動を受けてグループを脱退した。
そして今回、MCモンがようやく沈黙を破り、自身の健康状態と進退の背景を公表。「より長く音楽を続ける方法を模索した末、留学を決意した」とし、「年齢的には遅いかもしれないが、もっと健康になりたいし、さらに成長したい」と胸中を吐露した。「今年中にはアルバムを必ず発表し、その後は音楽と語学の勉強に集中したい」とも語っている。
また、これまで共に歩んできたアーティストたちに対する深い愛情も綴られていた。「夢のような時間だった。彼らを今も愛しているし、心から応援している」とした上で、「むしろ、自分の存在が彼らの輝きを奪っていたのではないかと不安に思うこともあった。ファンにとっても重荷になっていたようで、ずっと心が重かった」と率直に告白。「これからは彼らがもっと自由に輝き、ファンと共にさらに素晴らしいアーティストへと成長していってほしい」と、真摯なエールを送った。
MCモンは、p_Arcグループのチャ・ガウォン会長と共にOne Hundredを設立し、THE BOYZやキム・デホらの活動を支援してきた。同レーベルは、Big Planet MadeエンターテインメントおよびINB100を傘下に持ち、イ・スンギ、ハ・ソンウン、VIVIZ、EXOのベクヒョン、チェン、シウミンらも同系列に名を連ねている。
今回の退任の背景には単なる「業務からの排除」ではなく、自らの限界と真摯に向き合った末の決断があった。彼の言葉には、アーティストたちを自身以上に大切に思う気持ち、そして遅ればせながらも再び“自分自身を探す旅”へと踏み出す勇気が込められていた。
(記事提供=OSEN)
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