ドラマ『私の夫と結婚して』で主人公の“親友”を演じた女優ソン・ハユンの疑惑を提起した人物が、さらなる立場文を発表して波紋が広がっている。
7月7日、ソン・ハユンの校内暴力疑惑を最初に提起したA氏が、オンラインコミュニティを通じて立場文を掲載した。
A氏は「大衆が本当に知りたいのは一つだけだ。ソン・ハユン氏がなぜ強制転校をしたのか、そしてその理由が校内暴力によるものなのかということだ」と強調した。
続けて「ソン・ハユン氏がバンポ高校からクジョン高校に強制転校したという事実は、多くの同級生や情報提供者、周囲の目撃者の一貫した証言によって提起されており、これは単なる自主的な措置ではなく、集団暴行の加害者と指摘され、学校の懲戒措置(第8号強制転校)を受けたという具体的な証言と状況が十分にある」と主張した。
さらにA氏は、警察から「指名手配」を受けているという一部の報道について、「『指名通知』は一般に知られる『指名手配』とは明確に異なり、長期海外滞在による捜査中止を知らせる行政手続きにすぎない。逃亡の恐れがあったり、強制捜査・逮捕状発付が伴ったりする『指名手配』とは明確に区別する必要がある」とし、「誤解や犯罪者フレームをかぶせようとする悪意ある試みは、明白な事実の歪曲であり、名誉毀損にあたる」と付け加えた。
そして、「出席日数不足のみで同じ学区内での転・編入学は極めて異例であり、強制転校に関する事実関係を具体的に証言する同級生や目撃者の証言が一貫して確保されており、ソン・ハユン側の説明は説得力に欠ける」と述べ、改めてソン・ハユン側に透明な強制転校理由の公開を求めた。
ソン・ハユンとA氏の葛藤は、2024年4月、韓国JTBCの番組『事件班長』を通じて表面化した。A氏の情報提供がきっかけとなり、ソン・ハユンは高校時代、校内暴力事件の加害者だったと指摘された。
A氏は2004年8月の出来事とし、「私は2年生、(ソン・ハユンは)3年生で、先輩・後輩の関係と知っていた間柄だ。ある日、昼休みに突然電話で呼び出された。私が行くと、すぐにその時から殴り始めた。どんな理由で殴られたのか、今もわからず、ただ1時間半ずっとビンタされたことだけを覚えている」と明らかにした。
これを受けてソン・ハユン側は「事実無根」と疑惑を否定した。しかし、『私の夫と結婚して』での好演で注目を集めていた最中であっただけに、疑惑に対する視線も一層厳しくなった。
事実上の活動中断に追い込まれたソン・ハユンは今年7月2日、法律代理人を通じて公式立場を発表し、学生時代の校内暴力疑惑を改めて否定。「高校在学時、A氏に対していかなる暴力も行った事実がなく、校内暴力によって強制転校をした事実もない。これらの主張が虚偽であることを示す公的機関の資料および公証陳述書、証拠を捜査機関に提出した」と明らかにした。
さらに「新しい環境で、新たな気持ちで再び大衆の前に立とうと準備している。より謙虚な姿勢と成熟した姿で応えられるよう努力する」と付け加え、芸能活動の復帰に向けて準備していることも伝えた。
しかしそれを受け、A氏が再び反論。するとソン・ハユン側も「関連して追加の告訴を検討中」と徹底抗戦する立場を伝えたが、さらに今回、A氏が反論を続けた格好だ。
疑惑の提起から1年以上が過ぎても、平行線をたどっている両者の対立。真相が明らかになるまで、さらなる時間が必要に見える。
◇ソン・ハユン プロフィール
1986年12月2日生まれ。本名キム・ミソン。2004年、高校生のときに雑誌モデルとしてデビュー。芸名「キム・ビョル」で活動したが、2012年のSBSドラマ『ファントム』から現在の芸名「ソン・ハユン」に変更した。以降、ドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』『恋のプログラミング~ダメ男の見分け方~』『オー!ヨンシム-帰ってきた初恋-』、映画『完璧な他人』などに出演。2024年のドラマ『私の夫と結婚して』で、主人公を裏切る悪役を熱演して一気に知名度を上げた。
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