メイクを落とさない韓国女性トラックドライバーのエピソードが話題を集めている。
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3月6日に韓国で放送された密着ドキュメンタリー番組『特ダネ世間』(MBN)の第677回では、28年のキャリアを持つトラックドライバー、コ・ヨンソンさんの人生が紹介された。
濃いスモーキーアイメイクと独特なアップスタイルのヘアが印象的な彼女。その理由について、「こうしないと元気が出ないんです」と語った。
夫も同じくトラックドライバーとして働いており、仲も良好だという。夫は「昔は普通だったんですけど、だんだんこうなっていったんですよ。髪もどんどん高くなって(笑)。すっぴんは長いこと見てないですね」と話し、「でも個性じゃないですか。やりたいようにやればいい」と笑顔を見せた。また、「現場に行くと皆が怖がって近寄ってこない。冷たそうに見えるみたいですね」と付け加えた。
コ・ヨンソンさんは、メイクをしたまま寝る生活を何十年も続けている。それほどまでにすっぴんを見せたくない理由は何なのか。
「幼い頃、父の不注意で顎に傷ができたんです。火傷のように皮膚が深くえぐれてしまって…。周囲の人たちから“皮膚病みたい”と言われて避けられるようになりました。そのことがすごくショックで、外に出る気力もなくなってしまったし、すべてが嫌になりました」と、辛い過去を明かした。
しかし、その傷をメイクで隠せるようになったことで、彼女の人生は一変。「化粧をするようになってから180度変わりました。何でもできる気がするんです」と語り、自信を取り戻したことを明かした。
また、コ・ヨンソンさんはミリタリーファッションやジャンプスーツなど、男性的なスタイルを好む。その理由については、「タフで戦士のように見せたいんです」と説明し、独特なヘアスタイルについては「この髪型なら顔の傷に注目が集まらないんです。みんな髪型の方に目が行くので。目立つでしょ?」と述べて笑った。
このようなスタイルが構築された背景には、父親の影響もあったとしている。「父はとても厳格な人で、昔ながらの人でした。軍人だったので、“女性は女性らしく、男性は男性らしく”と強く言われて育ちました。女性は綺麗な服を着て、ちゃんとメイクをするものだと押しつけられました」と語り、反発心から現在のスタイルを辿り着いたと明かした。
しかし、時が経つにつれて父の愛情に気づき、彼の考えにも理解を示すようになったというコ・ヨンソンさん。「昔は反抗してばかりでしたが、今になって父の愛を実感しています」としみじみ語った。
(記事提供=OSEN)
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