映画『アジョシ』に出演したタイ人俳優タナヨン・ウォンタラクンが、同作で共演した女優キム・セロンさんを追悼した。
タナヨンは2月18日、自身のインスタグラムで「謹んでお悔やみ申し上げます。私の気持ちを遺族に伝えます。R.I.Pキム・セロン」とキャプションに綴り、2枚の写真を投稿した。
公開された写真は、タナヨンと幼少期のキム・セロンさんのツーショットだ。
2人は2010年公開の韓国映画『アジョシ』で共演。タナヨンはマンソク(演者キム・ヒウォン)&ジョンソク(演者キム・ソンオ)兄弟のボディーガードを務めるラム・ロワン役を演じ、ソミ(演者キム・セロン)を守る主人公テシク(演者ウォンビン)との格闘シーンで注目を集めた。
キム・セロンさんは2月16日16時54分頃、ソウル城東区(ソンドング)の自宅で亡くなった状態で発見された。24歳だった。
発見者はキム・セロンさんと会う約束をしていた友人で、自宅を訪問した際に異変を察知し、警察に通報したという。警察によると、外部から侵入した形跡など、犯罪が疑われる点は発見されていない。17日に行われた葬儀にはウォンビンらも参列していた。
なお、タナヨンは1970年11月27日生まれの54歳。2004年に『Curse of the Sun』でデビューし、韓国では前出の『アジョシ』で名を広めた。そのほかの出演作に、江口洋介や宮崎あおい、妻夫木聡が主演を務めた映画『闇の子供たち』、小栗旬主演映画『ルパン三世』などがある。
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◇キム・セロンさん プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年の『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。2022年5月18日に免許取り消しレベルの泥酔状態で運転して事故を起こし、活動を自粛。2025年2月16日、24歳でこの世を去った。
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