『冬のソナタ』などで知られるペ・ヨンジュンが、医療施設に30億ウォン(約3億2000万円)もの巨額寄付を行ったことで、資産規模や現在の生活にも関心が集まっている。
延世(ヨンセ)医療院は2023年12月のニュースレターで、ペ・ヨンジュンが医療院の発展および低所得層の青少年・乳幼児の治療支援のために30億ウォンを寄付したと発表した。これにより、彼が現在も韓国社会に影響を与え続ける存在であることが証明された。
ペ・ヨンジュンといえば、2002年のドラマ『冬のソナタ』で日本を中心に爆発的な人気を誇り、「ヨン様」の愛称で親しまれた韓流ブームの立役者だ。彼の来日イベントには数千人のファンが殺到し、関連グッズやDVD販売の売上は日本国内だけで数百億円規模に達したとされる。
その後、彼は俳優業だけでなく事業家・投資家としても成功を収めた。特に2004年には自身が設立した芸能事務所キーイーストを通じて、韓国のエンタ業界をリード。かつてはキム・スヒョンやチュ・ジフンなど人気俳優が所属していた。
そして、2018年にキーイーストの経営権をSMエンターテインメントへ売却。
彼が保有していた株式の価値は約500億ウォン(約53億円)とされ、これを手放したことで、芸能界から完全に距離を置くことになった。
現在はハワイで家族と静かに暮らし、育児と家事に専念している。事実上、芸能界から退き、資産運用や投資家としての活動にシフトした。
ペ・ヨンジュンの投資対象は幅広く、「キーイースト売却による500億ウォンの資金」「韓国国内外の高級不動産投資」「スタートアップ企業への投資」など、芸能活動をしなくても十分な収益を得ているとみられる。
そのため、一部では「彼の総資産は1000億ウォン(約110億円)を超えるのでは?」という推測も浮上している。
そんなペ・ヨンジュンのスケールの大きさを象徴するエピソードが、今回の億超え寄付をきっかけに再び話題になっている。2023年8月放送のバラエティ番組『全知的おせっかい視点』(MBC)で俳優パク・ソンウンが明かしたエピソードだ。
2016年に結婚式を挙げたパク・ソンウンは、「結婚式の日、ペ・ヨンジュン兄さんがヘリコプターで駆けつけたんです。文化勲章の授与式が清州(チョンジュ)であって、結婚式は洪川(ホンチョン)だったのですが…」と番組で当時を振り返った。
さらに、「日本のファンが300人ほど集まっていました。式が終わると、彼はまたヘリコプターに乗って飛び去った」と語り、まるで映画のような出来事が再び注目されることとなった。
ちなみにペ・ヨンジュンは韓国の文化発展に貢献した功績が認められ、「文化勲章」を授与されている。彼が韓流ブームの先駆者として国際的に評価されていることを物語るエピソードだ。
今回の巨額寄付について、ペ・ヨンジュンは次のようなコメントを発表している。
「厳しい状況が続く医療界においても、医療院が発展し、未来の医療をリードする機関へと成長してほしいという思いから寄付を決めました。この寄付金が医療の革新的な未来の基盤となり、低所得層の青少年や乳幼児を含むすべての人々が健康な社会を築く手助けとなることを心から願っています。」
この寄付金は、延世医療院の発展および低所得層の青少年・乳幼児の治療支援に使用される予定だ。
『冬のソナタ』で一世を風靡し、韓流ブームを世界に広めた彼は、今や家族との穏やかな時間を何よりも大切にしているようだ。日本を含む世界中のファンは、彼の幸せな生活を温かく見守り続けている。
(記事提供=OSEN)
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