この世去った“お天気お姉さん”、イジメの舞台となった韓国テレビ局の社長や当事者が訴えられる事態に

2025年01月31日 話題

韓国地上波放送局MBCの社長と気象キャスターが告発された。

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1月29日、あるネット掲示板には「オ・ヨアンナさんはMBCに気象キャスターとして在職中、同僚の気象キャスター2人から継続的にいじめにあっていた」「故人は同僚のミスの責任を転嫁され、退勤後も不当に会社に呼び戻されるなど精神的苦痛を体験した」という投稿がなされた。

法律違反を指摘

この文を投稿した人物は、オンライン民願処理システム(国民申聞鼓)を通じてソウル麻浦(マポ)警察署、雇用労働部(日本の厚生労働省に相当)に告発状を提出。告発状にはMBC、部署の責任者、そして加害者と名指しされた気象キャスター2人が被告発人と明示されている。

オ・ヨアンナさん
(写真=オ・ヨアンナさんInstagram)

また、勤労基準法第76条の3(職場でのいじめ発生時の措置)を根拠に挙げ「被害者が直接要請しなくても、使用者は職場でいじめの有無を確認した場合、必要な保護措置を取らなければならない。MBCはこのような法的義務を十分に履行しなかった」と指摘した。

併せて、気象キャスター2人の継続的ないじめ行為は勤労基準法第76条の2(職場でのいじめ禁止)に該当する可能性が高いとして徹底した捜査を促した。

オ・ヨアンナさんは1996年4月30日生まれで、ソウル芸術大学の文芸創作科出身。2017年にはJYPエンターテインメントで練習生13期公開オーディションに参加し、「Hermoso Beauty賞」を受賞。副賞として3カ月の受講券を受け取るなど、一時はアイドル練習生を目指した。13期公開オーディションの同期にはNiziUのマコ、Stray Kidsのスンミン、元FANATICSのユンヘなどがいる。

その後、2019年5月に行われた韓国の伝統美人を選抜する「全国春香(チュニャン)選抜大会」で「スク」に輝いたオ・ヨアンナさんは、2021年にMBCの気象キャスター公開採用に合格し、同局で活動を続けていた。

彼女の訃報が発覚したのは昨年12月のこと。同年9月に亡くなっていたことが遅れて発覚したが、経緯や死因などは明かされなかった。

しかし1月27日に彼女が遺した“メッセージ”がスマートフォンから発見され、大きな波紋を呼んだ。同僚の気象キャスター2人からいじめられたなどの記述がなされていた。

遺族はソウル中央地裁に加害者とされる職員を相手に、いじめに対する損害賠償請求訴訟を提起した。また、故人のスマートフォンにはメッセージのみならず、生前にMBC関係者に被害を訴える音声、メッセージアプリのやり取りが含まれており、証拠として提出したという。

MBCは「故人が自身の苦しみを担当部署や管理者に直接知らせたことはない」として、いじめに関しては認知していないと発表。ただ、遺族が要請する場合は真相の調査に着手すると述べていた。

◇オ・ヨアンナさん プロフィール

1996年4月30日生まれ。韓国・光州出身。ソウル芸術大学の文芸創作科を卒業。一時はアイドル練習生を目指し、2017年に行われたJYPエンターテインメントの練習生13期公開オーディションに参加。「Hermoso Beauty賞」を受賞し、副賞として3カ月の受講券を受け取った。同オーディションの同期にNiziUのマコ、Stray Kidsのスンミン、元FANATICSのユンヘなど。以降、2019年5月に行われた韓国の伝統美人を選抜する「全国春香(チュニャン)選抜大会」で「スク」に選出。2021年、地上波テレビ局MBCの気象キャスター公開採用に合格し、同局で活動を続けた。しかし2024年9月15日、28歳でこの世を去った。

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