世界各国で新型コロナウイルスへの対応に迫られるなか、韓国のスターたちが思わぬ論議に包まれた。
K-POPガールズグループ「AFTERSCHOOL」出身のカヒが、バリの海辺で子供と撮った写真をSNSに投稿して袋叩きにあったかと思えば、KBSアナウンサー出身のパク・チユンもSNSに公開した家族旅行の写真によってネットユーザーと舌戦を繰り広げている。
新型コロナで全世界が不安に陥った現状に合わない態度との指摘もある一方、非難がすぎるとの声も上がっている。
パク・チユンは最近、自分のインスタグラムに「楽しかった50分間ほどの登山を終え、疫病のなかに咲く家族愛を実感し、カフェに向かった」というコメントと、子供を連れて知人や家族と行った旅行写真を掲載した。
その投稿にネット上では、コロナ対策として“社会的な距離を置くキャンペーン”を実践している今、旅行写真を投稿するのはおかしいと非難が殺到。するとパク・チユンは「観光地を巡ったのではなく、プライベートマンションに私たち家族だけでいた。夫が職場に出勤するよりも安全だ」と反論した。
パク・チユンはそれに終わらず、インスタグラムストーリーを通じて「最近あれこれ指図する荒らしが、なぜこんなに多いのか。自分の人生が不満なのであれば、自分で解決しよう。他人の生活に干渉するのではなく」と、改めて不快感を示した。
現在、パク・チユンはインスタグラムのアカウントを非公開に切り替えた状態だ。
先立ってカヒも、似たような議論で非難された。
彼女は去る3月19日、「しばらく具合も悪く、新型コロナの問題もあり、自宅隔離していた子供たちのために勇気を出して海に来た」とコメントし、2人の息子と一緒にバリの砂浜で野外活動を楽しむ写真を上げたが、ネット上で袋叩きにあった。
それに対してカヒは「私は過去に多くの愛情を受けた芸能人でもあるが、今はただの母親だ。海に出たのも、ただ親の心」と訴えたが、非難は収まらず、カヒの名前が連日ポータルサイトのリアルタイム検索ワードに上がった。
結局のところ、カヒは騒動となった投稿をすべて削除し、「私の愚文を許してほしい。私に失望した方々、申し訳ない」と伝え、「私はなぜ▲×□を繰り返すのか。気が遠くなる」と謝罪した。
新型コロナ対策として、外出自粛などが求められている現在、カヒとパク・チユンはSNSに投稿した写真1枚のために“罪人”のレッテルを貼られてしまった状態だ。多くの人に影響を与える芸能人として、時勢に合わない行動をSNSに公開すべきでないとの非難や指摘が多い。
ただ本人を超え、家族にまで批判の矛先が向かうのは過剰といわざるを得ない。
パク・チユンの騒動は現在、KBSのメインニュースを進行する夫チェ・ドンソクにまで向かっている。番組視聴者の掲示板に集まった一部のネットユーザーたちは、「メインニュースのキャスターがなぜ社会的距離を置くキャンペーンに参加しないのか」などと一方的な非難を浴びせ、番組降板まで要求している。
カヒも「私の記事に子供と一緒にいる写真を使うのは、本当に胸が裂けそうだ」と、自分に向けられた非難が家族に向かう苦しみを隠さなかった。犯罪者でもない彼女たちを過度に叩くべきではないとの声も上がっている。
彼女たちは芸能人である前に、誰かの妻であり、母であり、また一人の人間だ。盲目的にレッテルを貼り、過度に叩く行為は控えるべきではないだろうか。
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