韓国の音楽グループ「TWO TWO」や「Duke」のメンバーとして活動した歌手キム・ジフンさんが、突然この世を去って11年が過ぎた。
キム・ジフンさんは2013年12月12日、ソウル奨忠洞(チャンチュンドン)のとあるホテルで突然この世を去った。38歳だった。
当時、キム・ジフンさんの所属事務所は「キム・ジフンが1年間、うつ病を患っていた」と明らかにしていた。
1973年3月21日生まれのキム・ジフンさんは、1994年に男女4人組グループTWO TWOのメインボーカルとしてデビューし、1stフルアルバムのタイトル曲『One and a Half』がメガヒットを記録。収録曲『Even Your Tears』もヒットを果たし、音楽ファンから絶大な人気を博した。
このため、TWO TWOは当時、「KBS歌謡大賞」や「大韓民国映像音盤大賞(現ゴールデンディスクアワード)」で新人賞を受賞した。
TWO TWOの活動以降、1999年には歌手キム・ソクミンとDukeを結成し、2007年まで活動。2008年6月には結婚式を挙げ、その後はソロ歌手やタレントとして活動していたが、2009年7月に麻薬投薬の容疑で逮捕。懲役10カ月、執行猶予2年を言い渡され、韓国国内に大きな衝撃をもたらした。
この騒動の余波もあり、2010年には妻と協議離婚をすると、地上波MBCの「出演禁止リスト」に含められ、テレビ番組での活動が事実上不可能に。以降は再起を図り、ミュージカル出演やアルバム制作などを行っていたが、深刻なうつ病を患い、突然この世を去ることになった。
キム・ジフンさんは芸能活動が途絶えて以降、生活苦や借金の督促に苦しめられたと知られている。
そんなキム・ジフンさんは、2017年のJTBCバラエティ番組『シュガーマン』(原題)で再注目された。
当時、TWO TWOでともに活動した歌手兼タレントのファン・ヘヨンがキム・ジフンさんを回想して涙を流したほか、作曲家のキム・ヒョンソクが「普通は高音になると力が弱くなるが、彼は矢が的を射るようにまっすぐ伸びていった。すごいボーカリストだった」とし、彼の歌声を称賛していた。
(記事提供=OSEN)
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