俳優チョン・ウソン(51)の婚外子騒動が海外からも注目を集めている。
イギリスの公共放送『BBC』は11月27日、チョン・ウソンとムン・ガビ(35)の“非婚出産”を現地で報道。今回の件を契機に、有名人の行動と非伝統的な家族構成を巡る論争が提起されたと説明した。
まず「映画界での豊富なキャリアで、韓国では有名なチョン・ウソンに対する反応が概して批判的だった」とし、「彼が2014年から10年間、国連難民機関の名誉大使として活動した事実と関連して、多くの人々が失望感を示した」と伝えた。
続いて「チョン・ウソンはすべての義務を果たすとして優しいふりをしているが、子供はお金だけで育たない」というネット上の意見も紹介。また、ある韓国与党議員の「私たちの社会では想像もできないこと。時代がいくら変わっても、韓国の伝統と国民の情緒は守られなければならない」という発言も伝えている。
その一方で、韓国社会が従来の伝統的観念から脱却し、多様な家庭の形態を受け入れなければならないという意見もあると紹介。「最近の韓国統計庁の社会調査によると、結婚せずに子供を産んでも良いと考える人が37%で、2012年から15%ポイント近く増えた」として、「結婚が必要だと答えた人のうち、72%以上が60歳以上だった」と解説している。
ほかにも、韓国の最大野党「共に民主党」に所属するイ・ソヨン議員がフェイスブックに掲載した、「単純に子供がいるからといって結婚し、同居と相互扶養の義務を負わなければならないと仮定するのは息が詰まりそうだ。社会には正常という基準があるように見えるが、すべての人生はそれぞれ固有の形が存在する」という文も取り上げた。
最後に、「韓国は芸能界に対する圧が激しいことで悪名高い。芸能人はしばしば、過度に高い社会的基準に従って極度の監視を受ける」と締め括っている。
なお24日、モデルのムン・ガビが3月に出産した息子の実父がチョン・ウソンだったことが判明した。ムン・ガビは昨年6月、チョン・ウソンに妊娠したことを明かしたが、チョン・ウソンは養育および出産費用に対する責任を約束したが、結婚しないという決断を下した。
◇チョン・ウソン プロフィール
1973年4月22日生まれ。韓国・ソウル出身。身長187cm。1994年の映画『KUMIHO/千年愛』で俳優デビューし、映画では『私の頭の中の消しゴム』『グッド・バッド・ウィアード』『監視者たち』『アシュラ』『無垢なる証人』『藁にもすがる獣たち』『スティール・レイン』『ハント』『ソウルの春』、ドラマでは『アスファルトの男』『ATHENA -アテナ-』『パダムパダム ~彼と彼女の心拍音~』『愛していると言ってくれ』などで主演を務めた。2011年にはフジテレビ系列ドラマ『グッドライフ ~ありがとう、パパ。さよなら~』に出演したほか、2016年には映画『私を忘れないで』で主演と制作を務め、2023年に映画『ザ・ガーディアン/守護者』で監督デビューを果たした。
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